エミー・ファン!ブログ

エミー・ロッサムに関するニュースとJKの日記。 連絡は「告知」のコメント欄にでもお願いします。

2008年に『ハイスクール白書〜』を観る

ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろDVD
ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!/ELECTION (1999)

この映画は邦題に問題があるが深夜に放送されたこともあるし、廉価版で何度も出ているので比較的知られていると思う。監督・脚本はアレクサンダー・ペイン。この作品で認められ(アカデミー賞脚色賞候補)、2004年の『サイドウェイ』(アカデミー賞作品賞・監督賞他5部門で候補)でさらに高い評価を受けアカデミー賞脚色賞を受賞した。

ヒロインはリース・ウィザースプーン。『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』のジューン・カーター役でアカデミー賞を受賞したとは言え、リースが生み出した最高のキャラクターといえば『キューティ・ブロンド/LEGALLY BLONDE』シリーズのエル・ウッズとこの映画のトレイシー・フリックに尽きる(この二人の前段階として『カラー・オブ・ハート/PLEASANTVILLE』のジェニファーも捨てがたいが、あれはやはりトビー・マグワイアの映画ということで除外)。

ちなみに監督はコメンタリーでリース・ウィザースプーンの初登場シーン(カメラを止めて彼女の変な顔をアップにする)場面について「あの女優が嫌いでしょう?と聞かれるが、あれは役柄でトレイシーは本当に嫌な娘なんだ」と言っているが、観た人全員が「分かった、分かった。お前はリースの変な顔が好きなんだな」と突っ込んでいるに違いない。

リースが演じるのは自己主張の強い優等生トレイシー、彼女は当然のように生徒会長選挙出馬する。生徒会担当の教師ジム(マシュー・ブロデリック)は彼女がかつて同僚の教師デイブと関係を持っていたのに平然としている姿を見て、このままではいけないと思い、けがで部活ができないアメフトの人気選手ポール(クリス・クライン)を担ぎ出す。そこにポールの妹タミー(レズ)まで出馬して選挙は混乱する。トレイシーとポールの共通点は自分のことが分かっていない点。数々の生徒会活動をしてきたトレイシーは生徒会会長になるのは当然と思っているがそう思っているのは本人を含めた数人だけだ。一方ポールはアメフトの人気選手として何の不自由のない学生生活を送ってきたが、そのブランドを剥ぎ取ってしまえばほとんど魅力はない。トレイシーはそれに薄々気付きながら前に進むしかない。その姿は今ならヒラリー・クリントンを思い出させる。ポールはそれに気付かないが、それでも彼は幸せだ。監督もお気に入りだと言うタミーは変わり者に見られるが二人と比べると自分に正直で、自分がどう見られているかも知っている。

この映画をよく見ると生徒はほとんど損をしていない。トレイシーの教師との不適切な関係や選挙での不正、ポールがけがと選挙への出馬とマイナスになりうる出来事も外部の力で解決される。ただひとりタミーだけが罰を受ける。学校からは停学の処分を受け、両親からも愛想を尽かされ(彼女は養女)転校することになる。しかしそれは彼女にとっては都合の良いことになっているのが面白い。親友リサに友達以上の関係を迫ると拒否され、リサが兄のガールフレンドになってことを恨んで兄の出ている選挙戦に乱入。選挙中に問題を起こしてミッション系の女子高へ転校し、新しいガールフレンドを見つける。この映画で一番美しい結末を迎えるのは彼女だ。それに対して損をするのはデイブにジムと教師側と皮肉が効いている。

生徒会会長選挙を持ち出して高校内の階層を浮かび上がらせると言うところまでは行っていないが、生徒会活動に熱心なトレイシーが母子家庭で、ポールの家は地元企業の経営者というのが(やや単純化されているが)面白い。学校にいるときと家に帰ったときでは立場が違ってくるのだ。また同性愛に関しては暗く描かれておらず、隠すか公言するかを迷う様子も、当事者以外に彼女の趣向が知られて問題になることもないのはやや都合が良すぎるかもしれない。

『ヘザース』を保留するとして。これで脚本家があげた映画はこれで終了。あとは他の出演者の出演作など、関連作を取り上げる予定。

エミー・ロッサム出演映画『Dare』詳細不明

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2008年に『ブレックファスト・クラブ』を観る

ブレックファスト・クラブDVD
ブレックファスト・クラブ/THE BREAKFAST CLUB(1985)

内容を語る前にこのDVDの字幕について、字幕が二段で出ることが多いのだが、上段と下段のセリフが別の人のことが多く不自然に感じる。さほどセリフの量が多いとも思わないので気になった。

さて『Dare』脚本家があげた80年代青春映画の代表作と言われるこの映画だが、やや地味な印象を受けるのはキャストたちが今は元気がないからか。エミリオ・エステヴェス監督の『ボビー』はイマイチだったし、アンソニー・マイケル・ホールが『ダークナイト』のどこに出ていたかは気付かなかった。ちなみにモリー・リングウォルドは現在アメリカで放映中のドラマ『The Secret Life of the American Teenager』10代で妊娠した娘の母親を演じている。スチールを見るとデブってはいないが(そういうやり取りが映画にあるのだ)肉は付いている。それが20年と言う月日と言うものだ。

登場人物は休日登校し図書館で反省文を書かされることになった人気者女子(モリー・リングウォルド)、不良(ジャド・ネルソン)、スポーツマン(エミリオ・エステヴェス)、優等生男子(アンソニー・マイケル・ホール)、変わり者女子(アリ・シーディ)の5人。青春物では『理由なき反抗』のように3人というのが定番だ。2人加わることで幅は出るが、この駒を動かすのは大変なはず。そこは脚本家でもあるジョン・ヒューズ監督にとって挑戦しがいもあっただろう(奇数なので男女関係ではひとり余ることになる)。

オープニングではデヴィッド・ボウイの「チェンジス」の歌詞が引用され、落書きの中には銃乱射事件に関する歌であるブームタウン・ラッツの「I Don't Like Mondays」(邦題:哀愁のマンディ)のタイトルがある。音楽全体は大ヒットした主題歌のシンプル・マインズの「ドント・ユー」があるくらいだから80年代ど真ん中だが、思ったよりしょぼくない(『ストリート・オブ・ファイヤー』の劇中歌は悪い意味で80年代過ぎて、がっかりした)。

そのオープニングは学校での5人のことが分かるような画をさらりと見せ、さらに登校の様子で彼らの置かれた立場が分かるようになっている。登校時に親との会話がある3人はそれぞれのプレッシャーを親から受けている。不良だけは歩きで登校(単に近いだけだったりして)。初見で気付かなくても2回目以降なら、優等生の車のナンバーがECM2(E=MC2)だったり、用務員のカールが優秀な在校生だったりしたことが分かる。もちろん画だけで語られる5人それぞれの立場もよりよく理解できるだろう。

前半は不良が場を乱す展開が続いてやや飽きるが、昼食のシーンが面白い。スポーツマンの食事はいかにも体力をつけるためのそれ、そして優等生男子のは母親が一所懸命作った昼食という具合になっている。それに対して人気者女子はしょうゆを持ち込んでのスシ。ヘルシーーフードでおしゃれっぽいが、周りの反応を見るとこのころはまだ珍しかったようだ(日本でもしょうゆビンを持ち込む人はそんなにいないって!)。しかしなんと言ってもここではマンガ的な変わり者女子の食事に尽きる。パンにシリアル(?)と砂糖を大量にまぶして食べるとはやり過ぎだ。

さて物語は不良が自分のロッカーからマリファナを持ち出して回し飲みするあたりから動き出す。それまで各自が張っていたシールドが徐々に剥がれるように、自分自身のことを曝け出す様子がスリリングだ。スポーツマンと優等生男子は親からのプレッシャーを強く感じていることが分かる。エミリオ・エステヴェスは父親がマーティン・シーンだけにこの設定にうまくなじんでいる。また人気者女子の「人気者でいるのも辛いのよ」という高飛車な態度には怒りを感じるが、なぜか許せる。そしてポイントは学校に銃を持ち込んだ優等生男子となる。ここで"I Don't Like Mondays"の落書きの意味がはっきりとしたわけだ。もちろん彼が学校で乱射したわけではないが、銃を持ち込みたくなる不安というものはよく描けている。

当然この場では仲良くなった5人だが、「月曜日に会ったら、どうする」との問いにすぐに「何言ってんだ!友だちじゃないか」という展開にならなずにそれぞれの立場で物事を考えるのはリアルだ。惜しいのは変わり者女子をメイクでかわいく変身させる点、二組のカップルを作らなければいけないということなのだろうが、これは中途半端に感じられた。変身前も良いと思うのは少数派かも。

映画『Dare』詳細不明

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2008年に『ゴシップ』を観る

ゴシップ/GOSSIP (2000)

『理由なき反抗』のバリエーションのように感じたのが、深夜に放送されていたこの映画(カットされているだろうから細かい部分で間違いがあるかもしれない)。

allcinemaにあるが他の映画データベースではないことも多い2000年の映画。日本公開はされたようだがDVDは日本未発売。監督は後に『不都合な真実』を撮るデイヴィス・グッゲンハイム。主な出演者はジェームズ・マースデンにケイト・ハドソン、それぞれまだキャリアが浅い時期の映画。このころのマースデンは今の二枚目半とは違って、誠意のない笑顔は若いトム・クルーズのよう(逆に言えば今に至るまでトム・クルーズこのこの存在を受け継いだ俳優はいないと言うことだ)。ケイト・ハドソンはこの前にも数本の映画に出演しているがその当時の幼さが消え、これと同時期の『あの頃ペニー・レインと』で大人の顔になってそれ以降は今まであまり変化がない印象を受ける。

物語はメディア論を専攻する大学生3人が噂の広がり方を研究するために男子学生が女子学生がデート・レイプされたという噂を広め、それが広まるが、その男子学生が逮捕されうという意外な展開を見せることになる。この噂を流す側の中心人物がジェームズ・マースデン、被害者がケイト・ハドソン。実は二人は知り合いで、最後にもう一捻りがあるというもの。

大学生3人は男2人に女。イケメンと恋人、それにオタクがロフトに暮らしている。『理由なき反抗』視点で見ればオタクのイケメンに対する視線が怪しい。ラストのオタクの発砲にそれを見出そうとするがツイストが待っているのでその通りには行かない。同性愛は隠れテーマ止まり。

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『Dare』脚本家David Brindが監督したのショートフィルム『Twenty Dollar Drinks』

『Dare』脚本家David Brindの画像検索をしていたら彼が監督したのショートフィルム『Twenty Dollar Drinks』がヒット。
公式 http://www.twentydollardrinks.com/

内容はサンドラ・バーンハードとケイディ・ハフマンによる女優対決、トライベッカ映画祭HPに動画あり。
http://www.tribecafilmfestival.org/videos/13770692.html

ちなみに彼の画像はブロードウェイ関連のHPで見つけましたが『Dare』出演者のアナ・ガステヤーは『ウィケッド』でエルファバをやったことがあるのですね。ケイディ・ハフマンは『プロデューサーズ』のウーラ役でトニー賞受賞。舞台俳優が多い映画です。

エミー・ロッサム出演映画『Dare』詳細不明

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フランス映画『水の中のつぼみ』を見てみた

水の中のつぼみ/Naissance des Pieuvres/Water Lilies
http://tsubomi-movie.jp/

軽めの同性描写と言うことでショートフィルム版『Dare』と似ているフランス映画。まずは『Dare』に絡めない感想から。

この映画の監督はロリコン/スケベ親父か女性か。事前に知っていたわけだが、その確証がほしいと思いながらしばらく見ていた。やがて女が嫌う女と言うが描かれていたので、女性だと確信した。主人公マリーは15歳で、幼いというよりはガリガリ。友人のアンヌはぽっちゃり体型(でもシンクロをやっている)。マリーが憧れるフロリアーヌは体型や態度はもう大人。核となるフロリアーヌとマリーは、アメリカ映画ならタイプの違う美少女をキャスティングしただろうが、マリーは違う。方向性は確かに対極なのだが、立ち位置が違うので軸の反対側とは感じさせない、この微妙さがフランス映画らしくていい。さらにそこにおデブのアンヌが加わることでリアリティが出てくる(結果的に彼女が他の二人より進んでしまうのは青春映画ではお約束)。とは言え最後には対になっているのはマリーとアンヌではないかと思わせる。

同性愛と言ってもそんなに深刻なものではなく、本当にその嗜好があるというよりは興味があるといったほうが近い。要するに本人たちも自分のことがよく分かっていないのだ。監督のインタビューによるとシンクロを扱ったのは水面下の激しい動きと、水上での作られた笑顔の対比のためだそうだ(日本で言う白鳥の動きだ)。それらは彼女たちの外見と内面のズレとも重なる。さらに大人と男性の不在も意識してやったものそうだが、親が出てこないので初めはアンヌがマリーノの姉と勘違いしかけた。アンヌがバーガーショップで、お子様セットを買えなくて逆切れする様子が笑える。3人の女優はどれも良い。

ここからはショートフィルム版『Dare』との比較。
共通点としてはまずプールの存在。水は秘密の象徴であり、水面下での出来事は秘密。マリーがプールに潜りシンクロの様子を見るのは面白い。同性愛描写が薄い(あるいはあまり直接的ではない)のも同様。どちらの映画の登場人物たちも映画の中の出来事は思い出として収まるところに収まるような気がする。大人がいなのは『水の中のつぼみ』は狙い、『Dare』は時間と予算の都合上だろう。

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