『オペラ座の怪人』25周年記念公演 in ロンドン を今ごろになって見る。映画版も再上映。
2012 / 01 / 21 ( Sat )
『オペラ座の怪人』25周年記念公演 in
http://operaza25.jp/
オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン [Blu-ray]
Blu-ray:2012/01/25発売

去年からやってるがイクスピアリに来たので見てきた。もうじきソフトも出る。アンドリュー・ロイド=ウェバー作品のソフト化はあまり多くない。単発的に出ている作品もあるが公演5年後に出るといったシステムにはなっていない。今後次々とソフト化されるのかは知らないが、『オペラ座の怪人』の続編である『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』の映像も出る。

映画との一番の違いは『ドン・ファンの勝利』か、あのリハーサルでアバンギャルドなことを示し、ファントムの音楽才能が特異であることを示す。本番のクリスティーヌも覚悟を決めた感じが良い。字幕は浅利慶太、四季版を場合によっては簡素化、歌詞標準だから大筋では合っていても、細部では逆なこともしばしばで、英語を聞きながらそれを楽しむという高等技術が要求させる。

メロディの良さを再認識するのは「The Music of the Night」「All I Ask of You」、感情移入してしまうのは「Wishing You Were Somehow Here Again」「Wandering Child」。ファントムはラウルにthe thingと言われるのが辛い。映画で言ったら『遊星からの物体X』だもんなあ。

ファントムを演じるラミン・カリムルーは僕がいうところの音楽の先生にもワイルドにも対応できるタイプと見た。クリスティーヌはシエラ・ボーゲス。この二人は『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』のCDでも同役を担当しているので安心して見られる。ピアンジやカルロッタの歌声を聞けるのは舞台の良さ。舞台版だとマダム・ジリーの怪しさは際立つ。ブケーが殺される理由は映画のほうがよく。分かるシャンデリア落ちの場所などの違いはあるが、この公演も映画版と時間は大して変わらない。本編終了後のゲストが30分近くある。サラ・ブライトマンと歴代ファントムとのデュエットは各ファントムの個性がよく出ている。

シネマ・イクスピアリでは2/18~2/24にまたやります。そのときは映画版も上映します。
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2010年12月18日:金曜ロードショー『オペラ座の怪人(吹替版)』
2011 / 02 / 20 ( Sun )
2010年12月18日:金曜ロードショー『オペラ座の怪人(吹替版)』

ようやく金曜ロードショーで放映されたものを見直す。「吹替なんて」「口と歌詞が合ってない」と言う人がいるようだ。しかし故淀川長治さんが言うようにゴールデン・タイムの映画放映は映画を広く見てもらうためのアピールの場である。それが気になる人はソフトを買うなり、レンタルすればいい。だいたい同じ日本テレビで深夜に放映された字幕版を見ていないのがバレバレだ。

と淀川さんの話をしながらもCMの入れ方に文句をつけるのはおかしいのだが、CMとカットされた部分について触れておこう。CMの入る箇所は以下の通り。

00.17.46 手紙を拾うマダム・ジリー
00.30.13 ラウル部屋へ
00.48.17 メグ地下へ
01.22.15 マスカレード
01.32.30 マダム・ジリーがラウルに説明
01.41.24 Wishing You Were Somehow Here Again
01.50.22 ラウルの作戦説明
02.14.12 ラウルを締め上げるファントム

これを見ると後半にCMが入ることが多く、とくに三重唱のところで入るのは残念だった。結果的にクリスティーヌが地下の隠れ家にいるところから、「Prima Donna」までが一番長いことが分かる。カット部分ではラウルの回想部分など本筋とは関係ない部分はカットしやすいのだが、ほぼ全編に音楽が鳴っている本作ではオリジナルを知らなくても音を聞いていればカットされた部分がなんとなく分かってしまう。

カットされて損をしているキャラクターはまずはブケー、彼がのぞきをしているところがカットされているのでファントムにやられても仕方ない人物であるという印象が薄い。そのためにファントムが単なる殺人鬼に見える恐れがある。それも含めてオペラ座の職人たちの生活臭がカットされているのも少し残念だ。支配人の「ジャンク・メタル」に関する台詞が出てくるのは二箇所だが、ここはカットできそうな場面を必死に探した結果か、ご苦労さんと言いたい。

以下は順番に一言コメント
オークションで「メグ・ジリー」と字幕に出る。脚本には「マダム・ジリー」としかない。
階段を下りるときにかすかに聞こえるクリスティーヌとメグの会話が良い。
マダム・ジリーは単調だが雰囲気はあるのでこれでよし。
二人の支配人は良い。
ラウルは台詞がやや単調で、声もパトリック・ウィルソンと違うが好青年風なところは共通。
ファントム、ジェラルド・バトラーを意識して荒々しく歌う場面もあるが次第にいつもの四季スタイルに戻る。

The Phantom of the Opera: 歌い手にとっては普段どおりの歌だろう
The Music of the Night: 出だしは台詞調でオリジナル音声のテンポを合わせる様子が少し気になる
I Remember/Stranger Than You Dreamt It: 荒々しく歌う「Stranger than you dreamt it ~」のパートは悪くない
Notes/Prima Donna: 台詞応酬のパートはイマイチ
All I Ask of You: ここはやはり聞かせどころ
Why So Silent: もっとノリよく!!
Don Juan: バトラーのファントムの方が歌のイマイチさも手伝ってより悲壮感があるのは皮肉、ラストも同様。ラストの三重唱は右上にクリスティーヌ、右下にラウル。左下にファントムの台詞が出る努力賞もの。このファントムの悪役ぶりはなかなか良い。

クリスティーヌを担当したのは沼尾みゆき、『ウィケッド』のグリンダを演じたことがある。そう言えば昔エミー・ロッサムが「Defying Gravity」の楽譜を持っているのを目撃されたことがあります。グリンダをやったら楽しそう。
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映画『オペラ座の怪人』ロックなファントム論
2010 / 12 / 20 ( Mon )
舞台版『オペラ座の怪人』ではシングルを歌ったスティーヴ・ハーリー、本番で歌ったマイケル・クロフォードのどちらもオペラ的に朗々と歌い上げる歌唱法ではない。ロック・オペラたるゆえんだ。ファントムの初期設定はワイルドな声だと容易に想像できる。ただしアンドリュー・ロイド=ウェバー(以下ALW)のロック観もけっこう怪しく、タイトル曲のベース・ラインがロックだろと言うような人であることは留意する必要がある。

舞台が長期公演となり、色々な国で上映されるようになるとファントムを演じる人数や公演数が増えると、ファントムの怪人の面より、歌の先生の面が表に出るようになる。だからこそALWは映画と言う一回きりのメディアを使ってロック寄りのファントムに戻そうとしたのだ。そうなるとワイルドそうに見えてきっちりとした歌い方をするヒュー・ジャックマン等はコンセプトから外れることになる。

映画のファントムに抜擢されたジェラルド・バトラーはALWやジョエル・シューマッカー監督が期待したほどにはうまく行かなかった。どこがいけなかったのか?彼の鼻声気味の声に対する声質への好き嫌いはともかくい、問題はきっちりと歌おうとしたことにある。音符を追うことに必死だったのだ。それではワイルドさを出すまでに至らない。つまりロックなファントムを期待して起用されたバトラーは、自分の歌唱によってそれを打ち出すことができなかった。

比較対象としてジョニー・デップの『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』をあげてみよう。デップは歌唱力がそれほどあるわけではないだけに歌い込むパートでは物足りないが、感情が高ぶるようなパートでは歌に勢いがあるし、ある程度音符を無視することによってロックっぽくなっている。これこそがバトラーに期待されたものではないだろうか。スティーヴン・ソンドハイムの特徴である詰め込みすぎの歌詞の字余り感がうまく作用したのかもしれない。またソンドハイムの特徴は難しさでもある。難曲を担当するBeggar Womanに本職のローラ・ミシェル・ケリーが起用されたことや、舞台から「Kiss Me」がカットされたことからもそれは分かる(若い恋人の歌なので外れても仕方ない面はある)。

以上主にジェラルド・バトラーへの不満を述べてきたが、エミー・ロッサムの歌に不満を感じる人もいるだろう。ただプロモーション来日時の「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」のほうが映画/サウンドトラックより良かったと言いたい(個人的にはクリスティーヌを語るときに高音競争になるのは嫌いでもある)。
01 : 30 : 33 | オペラ座の怪人 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
Emmy Rossum出演映画『オペラ座の怪人』吹き替え版日本テレビ系『金曜ロードショー』で放送
2010 / 10 / 22 ( Fri )
エミー・ロッサム出演映画『オペラ座の怪人』吹き替え版日本テレビ系『金曜ロードショー』で放送
http://www.shiki.gr.jp/navi02/news/011510.html

放送日時:2010年12月17日 21:00~
ファントム 高井 治、クリスティーヌ 沼尾みゆき、ラウル 佐野正幸

この『オペラ座の怪人』日本語吹き替え版公開へ企画がこうした形になったのでしょうか。

四季訳だとWishing You Were Somehow Here Again がやや幼い感じて違和感あり
21 : 30 : 37 | オペラ座の怪人 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top
『オペラ座の怪人』をシネマイクスピアリで再見。本当はもう少しいうるさくないはず
2010 / 10 / 16 ( Sat )
『オペラ座の怪人』を再見。
オペラ座の怪人DVD
エミー・ロッサム主演映画『オペラ座の怪人』見てきました。再上映やアンコール上映の定番であった。本作ですが劇場で見るのは久しぶりです。この間にジェラルド・バトラーは『300』でアクション・スターとして定着するかと思ったら、すっかりラブコメの人に、パトリック・ウィルソンは疲れた中年役がはまるようになり(裸多し)、ミニー・ドライヴァーとジェニファー・エリソンは母親になりました。

フィルムは2007年リバイバルの時と同じだともうのですが、前回は場所も悪かったのでそこも考慮しながら見ました。それでもOverture とThe Phantom Of The Opera の低音はきつかったです。あとThink Of Me ではgoodbye~のところが音飛びしていました。傷は少々あり。

この映画でクリスティーヌのハイライトといえばWishing You Were Somehow Here Again ですが、この曲のエミー・ロッサムに涙し、曲が終わった次の瞬間に墓地のしょぼいセットにまた涙します。
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