冬に聞くクルト・ワイル
2007 / 02 / 26 ( Mon )
暖冬ながらもそれなりに寒いこの冬のBGMはクルト・ワイル(ヴァイル)関連の音源。
『Lotte Lenya Sings American & Berlin Theater Songs of Kurt Weill』が
最適と書こうとしたが、今は売っていないようで残念。
その前にamazon.comの曲目表示と違う。具体的にはベルリンに当る後半13~20が
Track Listingsが違う、同じページのOn this CD:と同じもの。
http://www.amazon.com/dp/B0000026HM/
『三文オペラ』などを単体でを買うよりワイル、ロッテ・レーニャのことがよく分かると思う。

Lost in the Stars: The Music of Kurt Weill _CD
さてワイル入門としてよく知られているのがハル・ウィルナープロデュースによる1985年の
『クルト・ワイルの世界 星空に迷い込んだ男/Lost In The Stars - The Music of Kurt Weill』。
今回これを書くに当って調べたところCDはLPから数曲追加曲があるようだ(下を参照)。
さて本作は簡単に言うとジャズ/アバンギャルド勢とロック勢によるワイルカバー集だが
アバンギャルドすぎるいくつかの曲はつまらないし、スティングは凡庸(ルー・リードはまずまず)。
しかしここに参加した二人の女性歌手、ダグマー・クラウゼとマリアンヌ・フェイスフルが
ワイルの曲を大々的に取り上げたアルバムを出すことになったことを評価すべきだろう。
*ハリウッドの映画制作者のみなさん、ロッテ・レーニャ(クルト・ワイル)の
伝記映画を作るならエミー・ロッサムを!
Supply and Demand
Supply and Demand/Dagmar Krause
20th Century Blues
20th Century Blues/Marianne Faithfull


以下今回聞いて改めてよいと思った曲。
ヴァン・ダイク・パークスのはどれもよい。
「Youkali Tango」ザ・アーマディロ・ストリング・カルテット
弦楽四重奏が奏でるワイルもいいもんだ。
「Oh, Heavenly Salvation」
これはアーロン・ネヴィルの声がいい。
「The Great Hall」ヘンリー・スレッギルもいいが、
室内楽とフリーが混ざったようなバックの演奏が面白い
「Speak Low」
チャーリー・ヘイデン(ベース)が奏でる「Speak Low」!
これ以上何を望もうか。

というわけで次の冬も聞きます。
続きを読む
23 : 00 : 19 | 音楽 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top
2月の告知
2007 / 02 / 26 ( Mon )
エミー・ロッサムの情報
(予定)3/5 The premiere of 300
2/25 Vanity Fair Oscar Party
2/25 15th Annual Elton John AIDS Foundation Oscar Party
2/24 Stuart Weitzman Hosts an Evening Honoring Jennifer Hudson
2/22 Entertainment Weekly Pre-Oscar Party 2007
2/21 Mulberry Dinner
2/20 6th Annual GM Ten Event
2/13 JCPenney's new brand positioning

2007/04/06 『ミスティック・リバー <期間限定生産>』 HWP-27721 税抜\1,429 税込\1,500
19 : 50 : 36 | 告知・ニュース・日記・最新情報 | page top
『ゴーストライダー』試写会
2007 / 02 / 25 ( Sun )
『ゴーストライダー/GHOST RIDER』 2007/03/03公開
公式http://www.sonypictures.jp/movies/ghostrider/
ゴーストライダーTM デラックス・コレクターズ・エディション エクステンデッド版DVD
DVD2007/8/22 発売

ニコラス・ケイジ(嫌いじゃない)、エヴァ・メンデス(実はけっこう好き)他の出演によるマーベル・コミックの実写映画化です。あまり映画向きではないと言われるダーク・ヒーローものですが『デアデビル』『ハルク』といった失敗作をよく研究しています。・ダーク・ヒーローになったからといってうじうじしたり、くよくよしたりしない・怪物になってから恋人と会っても、二人ともそのことを必要以上に引きずってはいけない・(擬似を含む)親子対立もくどくしてはいけない等々、製作者はがんばったと思いますが監督としての個性は限りなく薄いです。ちなみに監督は『デアデビル』のマーク・スティーヴン・ジョンソン。『スパイダーマン』のように突き抜けたものをとはいいませんが、もっと個性を!

ニコラス・ケイジが重くならずに仕上がっているのはまずまず、一番いいのはサム・エリオット(『ハルク』組!)。悪魔メフィストと対立する息子ブラックハートにウェス・ベントリー、彼を見たのは『 サハラに舞う羽根/THE FOUR FEATHERS』以来ですがその映画では主役のヒース・レジャーより素晴らしい演技を見せたのにこんな映画に出ているとは・・・、ヒースはもちろんジャイモン・フンスーなどは2回もアカデミー賞にノミネートされていることを考えると実に残念。

バイクがゴーストライダー仕様になる場面は中々良い。今回はからっとした空気が印象的でしたが、
次があるならじめっとした南部を舞台に。で、スタンリー・大先生の出番は?

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

23 : 34 : 29 | 試写会 | トラックバック(2) | コメント(0) | page top
2006年映画TOP10
2007 / 02 / 23 ( Fri )
2006年映画トップ10です
1. カポーティ
2. グッドナイト&グッドラック
3. プライドと偏見
4. イカとクジラ
5. プラダを着た悪魔
6. ジャケット
7. ハードキャンディー
ハードキャンディ デラックス版_DVD
8. ホテル・ルワンダ
9. ポセイドン
10. X-MEN:ファイナル ディシジョン
総評とコメントはこちらに
http://emfanjp.fc2web.com/others/movie/top10.html#06top
以下次点について
『スーパーマン リターンズ』X-MENを10位に入れながら
ライアン・シンガー監督作品を次点に入れるのは皮肉。
受難劇を基にした濃厚な物語はいいのだが78年度版を
気にし過ぎているのがマイナス。といいつつ結局は
ケイト・ボスワース版ロイスが実に好み。
『007/カジノ・ロワイヤル』好みと言えばエヴァ・グリーン演じる
ヴェスパー・リンドもかなりの好き。
『RENT/レント』これは単に音楽がよかった、画としては数箇所で工夫が必要か。
『マーダーボール』甘ったるい障害者のドキュメンタリーと思うと
ビンタをくらう一本。中心人物のマーク・ズバンのキャラもいいが、
なんといっても悪役と言うべきカナダチームの監督ジョー・ソアーズがいい。
『キンキーブーツ』お約束の展開をする映画は話が単純な方がいい。
番外に『もしも昨日が選べたら』ケイト・ベッキンセールのナチュラルな老けメイク。
20 : 00 : 02 | 映画 | トラックバック(2) | コメント(0) | page top
『ボビー』試写会
2007 / 02 / 18 ( Sun )
『ボビー/BOBBY』 2007/02/24公開 公式http://www.bobby-movie.net/
BOBBY_DVD
DVD:2007/8/10 発売

海外での評判が良くないで心配していたエミリオ・エステヴェス監督作品。さほど悪い出来ではありませんがうまく料理された群像劇と言うほどでもなかったです。なによりも一年前のオスカーではロバート・アルトマンが名誉賞を受け、『クラッシュ』が作品賞を獲得するなど群像劇はひとつのピークを向かました。さらに本人を当時の映像で映画に組み込むと言う手法も『グッドナイト&グッドラック』で見たばかりで、どうしても二番煎じと言う印象が残ります。ついでに言えばある種のブッシュ批判も民主党が中間選挙で大勝利した後では中途半端に感じされます。監督は2000年の大統領選挙にかなりご不満があるようで、投票方法を揶揄する場面やボビーが不都合な真実を語る場面まであるので、やり過ぎに感じます。

手法は『グッドナイト&グッドラック』と似ているもののボビーの演説をあまり聞く機会がなかったのでこれを聞けたことはよかった思います。内容はあまりにも正論で、混沌としていた時代とは言えアメリカが夢や理想を語ることに抵抗をなかったことに頭がクラクラするくらいです。まだ予備選の段階であり、彼が大統領になったとしても演説のとおりには行かないのでしょう。それでもエステヴェス監督はこの演説から白人とアフリカ系、さらには彼らと自分のルーツであるラテン系との調和と言うこの映画のテーマを導き出したことは間違いありません。

アフリカ系でやや気になったのはニック・キャノンの配役です。『 Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』と似たような役で、「役別アフリカ系俳優リスト」の一番上にあるような配役にがっかり。アフリカ系で一番よかったのはローレンス・フィッシュバーンによる貫禄のコック長でした。

ラテン系ではフレディ・ロドリゲスです。『夢駆ける馬ドリーマー』『レディ・イン・ザ・ウォーター』『ポセイドン』と最近よく見かける彼ですが、先輩であるエステヴェスからバトンを受け継いだような印象を受けました。

以下、簡単に役者に関して超ベテランの方々は手堅い演技。デミ・ムーアとシャロン・ストーンの頭が重そうな熟女対決はシャロン姐さんの勝ち。デミの現旦那はいい味を出していました。

若手のリンジー・ローハンはキャスティングをした頃はアイドル女優として作品に色を加えることを期待されたのでしょうが、本作公開までに遊びすぎでマスコミに叩かれました。本作での少し疲れた感じが意外にはまっています。恋人役はイライジャ・ウッドですが、ここはもっと古典的な顔のジェームズ・フランコ辺りのほうが良かったのではないでしょうか。

出番は少ないものの『スカイ・ハイ』『ファイナル・デッドコースター』のメアリー・エリザベス・ウィンステッドも印象的でした。同じくお目目パッチリなズーイー・デシャネルとどちらが日本で先に人気が出るでしょうか?彼女の方がやや小悪魔的ですね。『ダイ・ハード』の新作ではジョン・マクレーンの娘役を演じます。

ワッツ暴動やキング牧師暗殺等々、当時の時代背景を予習した方がいい作品かもしれません。

The Guitar Player
誰の演奏によるアンジーだったのでしょうか?

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

17 : 00 : 09 | 試写会 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top
『ポセイドン・アドベンチャー2』
2007 / 02 / 06 ( Tue )

ポセイドン・アドベンチャー2/Beyond the Poseidon Adventure』(1979)

ポセイドン・アドベンチャー』『タワーリング・インフェルノ』の製作者アーウィン・アレンが監督した『ポセイドン・アドベンチャー』の続編。『ポセイドン・アドベンチャー2』はあまり評判がよくないが今回初めて観た。さすがにプロデューサーとして活躍しただけあり中々のキャストが揃っている。マイケル・ケインとサリー・フィールドの二人はこの後にオスカーを獲得していることを考えれば人を見る目は確かといえる。ただマイケル・ケインは作品を選ばないことで有名な人で、アカデミー賞授賞式を『ジョーズ'87/復讐篇』の撮影を理由に欠席したすてきな英国紳士である。

物語はサルベージ船の船長マイケル・ケインによる宝探しとポセイドン号に積載されていたプルトニウムを回収しようとするテリー・サバラス一味、二組の思惑が交差し、対立する。冒頭と最終盤の合わせて30分ほどが海上での話だが短いながらも収録されているメイキングではそこが一番苦労している点が本末転倒で今見ると笑える。

船に入ってから爆発で元来た道に引き返せなくなってからは御丁寧にPAと同じように、何人か死に最終的には助かる。前作と違うのは徐々に人数が増えてゆく点、ただ目が不自由な人がいるのはやややり過ぎな感もする。親子がいるなど原作からの引用もある(*)。というわけで船からの脱出は悪くないものの銃撃戦が多すぎるのはどうもだめだ。

(追記):調べたところポール・ギャリコも『ポセイドン・アドベンチャー』の続編、『海底の怒り/ Beyond the Poseidon Adventure』を書いていたことが分かりました。そちらは入手できませんでしたが、内容は微妙に違うようです。したがって「原作からの引用」は「ポセイドン・アドベンチャーを思わせる部分もある」に訂正します。(207/2/8)
23 : 00 : 19 | ポセイドン(・アドベンチャー) | トラックバック(3) | コメント(0) | page top
Glen Ballard Works Vol.10『THE HEART OF CHICAGO 1982~1997』『Tambu』
2007 / 02 / 04 ( Sun )
グレン・バラードのお仕事第10回
THE HEART OF CHICAGO 1982~1997
『ハート・オブ・シカゴ 1982~1997』

プラネット3のところでジェイ・グレイドン自ら「シカゴ・ミーツ・デフ・レパード」
という説明があったがグレン・バラードが実際に仕事をしたことがあるのはシカゴ。
このJ・グレイドンいうシカゴとは80年代のデヴィッド・フォスターがプロデュースした
AOR、バラードを得意とするシカゴと思われる。グレンが仕事したのは
それよりだいぶ後の97年。ベスト盤『THE HEART OF CHICAGO 1982~1997』に
収録された新曲「ヒア・イン・マイ・ハート」のときである。
これは映画音楽でもお馴染みのジェイムズ・ニュートン・ハワードとの
共作(映画『タップ』で共作済み)。バラード・ベストに合わせただけあって
明快なスロー・ナンバーに仕上がっている。
なおこの『THE HEART OF CHICAGO』はアメリカと日本では
内容が違っているので以下のHP等を参考に
http://www.chicagonavi.net/qa/qa_best.html#anchor_heart
多くのエディット・ヴァージョンを収録した日本盤がおすすめ。

一方デフ・レパードはイギリス出身のバンド。
へヴィ・メタルに分類されるが速い曲よりはスロー・ミディアムが
得意でありハイトーンのボーカルは確かにクリフ・マグネスにも
通じるところがある。この手のバンドにしてはコーラスが重視なこともあり
多くのヒット曲を生んでいる。代表作は1987年の『ヒステリア/Hysteria』、
このアルバムはドラマーのリック・アレンが事故により片腕を失ったことにより
シモンズのエレクトリック・ドラムを使用しているがこれもプラネット3に
近いと感じさせる要因の一つかもしれない。

TOTO_Tambu
『タンブ(1995)』

さてグレン・バラードはいわゆる産業ロックと呼ばれたバンドでは
TOTOとも仕事をしている。バンドが名ドラマー、ジェフ・ポーカロを
失った穴をイギリス人セッション・ドラマー、サイモン・フィリップスを
加入させて再出発したアルバム。
「ジャスト・キャント・ゲット・トゥ・ユー」と「ロード・ゴーズ・オン」を
メンバーのスティーヴ・ルカサー、デヴィッド・ペイチと共作している。
「ロード・ゴーズ・オン」はイントロで爪弾かれるギターに始まり、
サビへと移行。後半のギター・ソロが印象的な佳曲。

「(タイトル未定)」エミー・ロッサム、デビュー・アルバム2007年発売
22 : 48 : 10 | デビュー・アルバム『Inside Out』 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
| ホーム |