『ハミングバード』試写会。『とらわれて夏』より好感が持てるが、もっとはじけてほしい
2014 / 06 / 01 ( Sun )
ハミングバード / HUMMINGBIRD / REDEMPTION
2014/06/07公開 公式HP:http://www.hummingbird-movie.jp/
ハミングバード [Blu-ray]
BD発売日:2014/11/05

ジェイソン・ステイサム映画なのですが、脚本家スティーヴン・ナイトの監督デビュー作というのが気になって試写会で見させていただきました。彼は『イースタン・プロミス』や僕の好きな『堕天使のパスポート』の脚本家です。

主人公ジョゼフ・スミスは元軍人でアフガニスタンで罪を犯して、今は逃亡生活のためロンドンでホームレス生活しているところから映画は始まります。ある日ホームレス狩りにあってしまい、一緒に暮らしていた女性ドーンをなんとか逃がし、自分も戦いながら逃げ回り、なんとかとある留守宅に忍び込み難を逃れます。家主がしばらく戻ってこないことを知るとジョゼフはここを拠点にして暗黒街で働きながらドーンの行方を捜します。その一方でホームレスのボランティアで顔見知りになった修道女のクリスティーナ(アガタ・ブゼク)と仲良くなっていきます。

スティーヴン・ナイトは上記の二作でも裏社会を描いていて、本作もその流れにあります。今回は中華系の裏社会が出てきます。ただあくどいことというと密入国くらいで、"酷いやつ!"と思うような瞬間はありませんでした。東ヨーロッパ出身の修道女には意外な過去がありますが、それがストーリーにうまく機能したかというとやや疑問です。グロイい方向に行ってほしかったとはいいませんが、せっかくジェイソン・ステイサムを起用しているのだしもっと強いインパクトが必要だと思いました。

タイトルのハミングバードは無人ヘリコプターであると同時にハチドリがジョゼフ・スミス自身の周りを飛び回っているイメージに憑りつかれている状態を表しています。その原因となる彼がアフガニスタンでしでかしたことは最後でわかるというはよくある構造です。そうしたPTSDやフラッシュバックの表現方法はあまり効果的でないように感じました。あと、イギリス人は監視社会描写が好きですね。

という具合に注文が多くなりしたが、初監督作品としては丁寧に作られて好感が持てます。『堕天使のパスポート』も担当した撮影のクリス・メンゲス(『キリング・フィールド』『ミッション』)や音楽のダリオ・マリアネッリ(『つぐない』)といったアカデミー賞受賞歴のあるスタッフに支えられている部分も大きいと思います。そういえば本作の別タイトルである『Redemption』と『つぐない』のオリジナル・タイトルの『Atonement』はともに贖罪の意味があるので、教会が出てくるのもうなずけます。

ただこちらとしては『堕天使のパスポート』のえぐさや『イースタン・プロミス』のサウナ・バトルのようなものを期待してしまします。ジェイソン・ステイサムでインパクトがあったのはアクションよりは最初の落ち武者ヘアーかもしれません。ということで悪い映画ではないのですがステイサム映画はテレビでいいと思っている人を劇場に運ばせるだけのものはないかもしれません。監督の新作『Locke』も気になります。

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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