『クーデター』試写会。着眼点は悪くないが料理法がいまいち
2015 / 08 / 30 ( Sun )
クーデター / NO ESCAPE
2015/09/05公開 公式HP:http://www.coup-movie.com/
クーデター ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/特製ブックレット付) [Blu-ray]
BD発売日:2016/01/20

仕事で東南アジア某国に家族とやって来たジャック(オーウェン・ウィルソン)一家、しかしそこではクーデターが起こっていました。ホテルに泊まっていたジャックは英字新聞を求めて街に出かけると軍と反乱勢力との衝突を目撃します。彼は命からがらホテルに戻りますが、そこで目撃したのは外国人が惨殺される様子でした。このときジャックは標的が外国人たちだと気付き、妻子を守りながら逃げることになります。

オーウェン・ウィルソン『エネミー・ライン』以来のシリアス演技をしていると言われる本作、ジャックがやりにきたのは水道事業で、元軍人でもなんでもないので次々に相手を倒すわけではありません。似ているのは『ワールド・ウォー Z』の前半でしょうか。とうぜんすぐにピンチになりますが、元007のピアース・ブロスナンが演じるハモンドが助けにくるのは予告編にあるとおりです。ホテル内を行ったり来たりしているあたりの演出はホラー映画的でもあり、こうした狭い地域での攻防はやはり映画向きと言えます。

やがてホテルを出るころになると、文字通り周りは敵だらけ状態になるので、どうやったら逃げたことになるのか、そして逃げきれることができるのか分からなくなり、かなりご都合主義な展開になってしまいます。大きな選択を迫られる場面も出てきますが、見ている方は"この家族は助かるだろ、最後で父親が犠牲になるのはありうるけど"と考えてしまいます。ホテル脱出後の移動の描写は位置関係が分かりづらく、うまくないと感じました。

舞台となる都市は某国の首都(とは断言されていないはず)にしては国境が近すぎますし、反対勢力が強すぎることにも違和感があります。ジャックの仕事である水道事業では007『慰めの報酬』でも出てきたのでそちらを見るとアメリカ人が嫌われる理由も分かります。面白い設定だと思うのですが、全体としては焦点が少しずつずれている気がします。"外国人は皆殺しだ"という中、ジャック個人が標的になる伏線があるのですが、ジャックがアジア系アメリカ人ならともかく、金髪のアメリカ人顔の彼ならそうした設定がなくても絶対に狙われるはずです。オーウェン・ウィルソンに二人の娘がいるのはいいとして、妻がレイク・ベルというのはミスキャスト気味、娘ふたりがそんなにうるさくないのは見やすいです。

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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コメント
--こんにちは。--

この映画、
思ったより見やすかったのは、
作る側が
サスペンスを織り込んだスリラー・タッチにしているからという気がしました。
ただその分、
社会的な背景がぼやけ、
当事国の権力者、クーデターを起こす側、
そして民衆の関係がよくわかりませんでした。
でも、映画の目的がスリラーだったらそれでいいのかな、
主人公は自体が分からないんだし…
と、いまこちらにレスさせていただきながら、
そう感じました。
by: えい * 2015/10/12 11:44 * URL [ 編集 ] | page top
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