Glen Ballard Works Vol.11『Love, Shelby』『Return of Saturn』
2007 / 03 / 19 ( Mon )
グレン・バラードのお仕事第11回

グレン・バラードがプロデュースしたある程度キャリアが
ある女性ボーカリストと女性ボーカル・バンド。
『ラヴ,シェルビィ/Shelby Lynne シェルビィ・リン』(2001)と
『リターン・オブ・サターン/No Doubt ノー・ダウト』(2000)。
実は両方ともにあまり成功していないように感じられる。

Love, Shelby_Shelby Lynne
『ラヴ,シェルビィ/シェルビィ・リン』(2001)
シェルビィ・リンは1986年生まれ、89年にカントリー系のシンガーとしてデビュー。
ぐっとロック寄りになった『アイ・アム・シェルビィ・リン/I Am Shelby Lynne』(2000)が
評価され、グラミー賞ではベスト・ニュー・アーティスト(!)を獲得した。
その次のアルバムの本作がかわいそうなのはカントリーとブルースがうまく
ブレンドされた前作の出来が良過ぎることと、どうしてもさらに売れ線寄り
(それ自体は悪くないと思うが)と見られてしまうことにある。
「アラニス・モリセットのプロデューサーを起用」→「ポップ色を強めた」
という図式である。約半分がグレンとの共作である本作は
アルバム単体としてみれば決して悪い出来はない。

前作の制作方法からは生まれなかっただろう曲調の「Bend」。
「Tarpoleon Napoleon」のギター(サニー・ランドレスのはず)。
「Wall in Your heartt」の柔らかさ。彼女の境遇を考えると意味深い
ジョン・レノン「Mother」のカバーと聞き所はある。

Return of Saturn_No Doubt
『リターン・オブ・サターン/ノー・ダウト』(2000)
米国産スカ・パンクというよりはグウェン・ステファニーのバンドと
言った方がいいかもしれないノー・ダウトは、カリフォルニア州
オレンジカウンテ出身。1992年にアルバム・デビューを果たしている。
このアルバムは95年の『トラジック・キングダム』に続くアルバムになる。
グレン・バラードの起用の理由はヒットした前作を受けてより
ポピュラー・ヒットを目指したのかもしれない。
いかにも元気のいいオープニング・ナンバー「Ex-Girlfriend」、
シングルになったやや不思議なポップ・ナンバー「Simple Kind Of Life」等は良い。
それぞれの曲の質を高めようとしたと言うよりはアルバムの
色合いを統一しようとしたためだろうか、全体的には曲のフックが足りなく、
必殺の「ドント・スピーク」入りの『トラジック・キングダム』、
複数のプロデューサーやゲスト・ミュージシャンをうまく起用して
曲毎のクオリティを高めた『ロック・ステディ』の間に挟まれては
印象が薄くなってしまう。本来の持ち味に近い
「Magics's In The Makeup」「Marry Me」ももうひとつ冴えない。 
1曲ずつマシュー・ワイルダーとジェリー・ハリソンがプロデュース。

「(タイトル未定)」エミー・ロッサム、デビュー・アルバム2007年発売
22 : 30 : 36 | デビュー・アルバム『Inside Out』 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<3月の告知 | ホーム | 『デジャヴ』を試写会で観賞 >>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://emfanjp.blog18.fc2.com/tb.php/296-08e55417
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |