Glen Ballard Works Vol.13『Gems Unearthed』『All I Need』
2007 / 08 / 16 ( Thu )
グレン・バラードのお仕事第13回
前回で終わりと言いつつつづくのであった…
ジェムズ・アンアースト_プラネット3
『ジェムズ・アンアースト/
プラネット・スリー・フィーチャリング・ジェイ・グレイドン』(2004)

クリフ・マグネスの『ソロ』やプラネット3の唯一のアルバム
『A Hear From The Big Machine』or『Music From The Planet』は
現在国内盤は廃盤なので入手可能なアルバムはこの未発表曲集
『ジェムズ・アンアースト』だけになる。ただアーティスト表記が
プラネット・スリー・フィーチャリング・ジェイ・グレイドン
となっているように少々複雑な内容だ。
冒頭はジェイ・グレイドンのソロ・アルバム
『Airplay For The Planet』から彼の代表作
「After The Love Has Gone」を含む3曲を収録。
4曲目からプラネット3名義となる。
「JENNY’S STILL IN LOVE」はクリフのソロにも収録。
「MODERN GIRL」「I DON’T WANT TO SAY GOODNIGHT」
「CRIMINAL」がオリジナル・アルバムの別バージョン。
残りが正真正銘の未発表曲ということになる。
中ではミディアム・バラードの「TONIGHT YOU’RE MINE」が
一番良い。80年代ブラコン風の「PUSH IT IN」、
元気のいい「MONDO ROCK」も悪くないが
他の曲は中途半端にポップでやや落ちる。
なお各曲にはジェイのコメントが付いている。

というわけで未発表曲集なのでプラネット3を初めて聞くという
人には薦めにくいが、ジェイ・グレイドンの名曲に
プラネット3がまとめて聞けると言う意味では
幕の内弁当的でいいかもしれない。

ところで「中田利樹のAORウラ話」というコラムを発見。
http://www.remu-tv.com/column/25/archives/c_1/200706/
プラネット3のライナーとダブる部分もあるが、
持っていない人や輸入盤を所有している人には嬉しい。


『オール・アイ・ニード/ジャック・ワグナー Jack Wagner 』(1984)
そしてグレン・バード、クリフ・マグナスの出世作となった
ジャック・ワグナーの「オール・アイ・ニード」。
2007年に再発されたもので現在Amazon.co.jpでは扱っていないが、
他の通販サイトでは扱っているところもある。
実際にリアル・ショップで購入。ちなみに国内盤は廃盤。

ジャック・ワグナーはドラマ『ジェネラル・ホスピタル』で
人気を得た俳優で、この後も数枚のアルバムを出しているようだ。
http://www.wagnerworld.com/
このアルバムの制作経緯については再発盤でグレン・バラードが書いている。

個人的にはこのアルバムを聞くのは今回が初。
それまではコンピレーションでシングル・チャート2位まで
上がったタイトル曲しか聞いたことのがなかった。

さてこの二人によるプロデュースによるアルバムの基本メンバーは
ドラムにパット・マステロット(MR.ミスター、キング・クリムゾン)、
ベースにデイヴィ・ファラガー(エルヴィス・コステロ)、
ギターにクリフ本人となっていて、グレンは演奏に参加していない。
コーラスはクリフ、女性コーラスにサイーダ・ギャレットなど。
ちなみに今回はブックレットがLPからのコピーとなっていて
読みづらいので書き出してみた。8,9の一部はバックと
重なって読めないが多分これであっているはず。

これを見て思うのは意外にも少ないメンバーで録音されていると言うこと、
なにせギターなどクリフ本人だ。例外的に2はギター・ソロを
マイケル・トンプソンが担当している。
それまでこのアルバムの情報と言えば作曲者の
クレジットくらいしかなかったので10曲目にエアプレイの名前を見つけて、
演奏にもその手の人脈が生かされていると思っていた。
早い話が打ち込み的な音で、職人の絶妙なプレイが
たんのうできるようなアルバムではない。

ということで曲の出来が鍵となるが、中ではタイトル曲と
最後の曲がいい。タイトル曲「オール・アイ・ニード」は
グレン・バラードとクリフ・マグネス、さらには
アンブローシアのデヴィッド・パック・パックによる共作。
ヒットはしたがやや大味で甘く、メロディももう一工夫ほしい。
「レイディ・オブ・マイ・ハート」はグレンとエアプレイの二人、
つまりデヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドンとの共作。
こちらもバラード調だが、曲としてはこちらの方がよい出来だろう。

他ではスローな「ハートの出逢い/Whenever Hearts Collide」や
「アフター・ザ・ファクト」が良い。グレンとクリフの共作による
「ファイティング・ザ・ナイツ」は明るく元気な、ある意味でプラネット3的な曲。

調べたところによるとグレン・バラードとクリフ・マグネスは
ジャック・ワグナーのセカンドも手掛けているので、
こちらの再発も期待したい。
また同時期二人がプロデュースで制作に参加した
パティ・オースティンの『Patti Austin』(1984)も最近再発された。
1 Premonition
 Synthesizer Tom Keane,John Van Tongeren/Backing Vocals Clif Magness
2 What You Don't Know
 Drums Pat Mastelotto/Bass Davey Faragher/Keyboards Sam Bryant,John Van Tongeren
 Guitar Clif Magness/Lead Guitar Michael Thompson/Backing Vocals Siedah Garret,Edie Lehmann
3 Whenever Hearts Collide
 Drums Pat Mastelotto/Bass Davey Faragher/Keyboards Bill Elliott/Guitar Clif Magness
4 Fighting the Nights
 Drums Pat Mastelotto/Bass Davey Faragher/Keyboards Mark Vieha/Guitar Clif Magness
 Backing Vocals Edie Lehmann,Clif Magness
5 All I Need
 Bass Davey Faragher/Synthesizer&Piano Bill Elliott/Guitar Clif Magness
 Backing Vocals Rosemary Butler,Debbie Pearl,Clif Magness
6 Make Me Believe It
 Bass Davey Faragher/Synthesizer John Van Tongeren
 Guitar Clif Magness/Backing Vocals Rosemary Butler,Clif Magness
7 Sneak Attack
 Bass Davey Faragher/Synthesizer John Van Tongeren
 Guitar Clif Magness/Backing Vocals Rosemary Butler,Clif Magness
8 After the Fact
 Drums Pat Mastelotto/Bass Davey Faragher/Keyboards John Van Tongeren
9 Tell Him (That You Won't Go)
 Synthesizer John Van Tongeren/Guitar Clif Magness/Backing Vocals Clif Magness
10 Lady of My Heart
 Drums Pat Mastelotto/Bass Davey Faragher/Keyboards Bill Elliott/Sax Solo Jerry Peterson
00 : 05 : 15 | デビュー・アルバム『Inside Out』 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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