『インベーション』を試写会で観賞
2007 / 10 / 17 ( Wed )
『インベーション/THE INVASION』
2007/10/20公開 公式http://wwws.warnerbros.co.jp/theinvasion/
インベージョン_DVD
DVD:2008/03/07発売

『ボディ・スナッチャー』として何回か映画化されているジャック・フィニイの『盗まれた街』の映画化。監督はドイツ『es』『ヒトラー 最後の12日間』のオリバー・シルシュビ-ゲルですが、スタジオ側が仕上がりに納得せずに『Vフォー・ヴェンデッタ』の監督が追加撮影をしたとのこと。ラスト近くのカーチェイス(なんであんなに運転がうまいのか?)や、人々がゾンビのように車に襲い掛かる場面は追加分でしょう。そういえばモール(かドラッグストア)に入り込むのもゾンビ映画っぽい。

古典的なSFの再映画化としてはスピルバーグ版『宇宙戦争』がアメリカという大国が襲われるという911そのものの事件を題材に、客観的な状況の説明をせずに観客の不安を煽るという手法で、パニック映画の新機軸を打ち出していましたが、これはそんなことはありません。ニコール・キッドマンの知り合いの医師、ジェフリー・ライトがいちいち現状を教えてくれるので不安感がりありません。ただ家族や隣人が突然感情のない人間に変化するというのは、どこかの映画の副題のように「見えざる敵」が近くにいるような不安感を煽ってシルシュビ-ゲル監督の意図するところなのでしょう。一番怖いと思うのは感情をなくした人間が世界に広がり、紛争が解決するというニュースが流れる場面です。逆の意味でジョン・レノンの「イマジン」を思い出してしまいました。

感情をなくす原因となる生命体は墜落したシャトルに付着したもので、特定の誰かがばら撒いたものではないので、アメリカ政府のバラバラなところは映画としてのまとまりは悪いのですが、パニック映画としては混乱していていいのかもしれません。キャロル(ニコール・キッドマン)は周りの感染者に気付かれないように感情を出さないようにするのですが、あまりうまく隠せません。クール・ビューティーと言われるニコールですが、ベン(ダニエル・クレイグ)の方が感情を隠すのはうまいなと感じました。というかその様に見える演技をニコールがしているだけですが……。この辺りから強い母親の物語になるのですが、この手では『アザーズ』にはかないません。その前に子供とキャロルを引き離してサスペンスの要素を強めようとしたのでしょうが、中途半端に感じられます。その分あたふたしているニコールを見るのは面白いです。息子と再開したキャロルは助けを待ちながらもすでに感染していて、眠ったら発症してしまうという恐怖はやや少なめでした。

というわけで映画としては問題がありますが、役者に注目すればそれなりに見られる一本でした。

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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