『テラビシアにかける橋』を試写会で観賞
2008 / 01 / 21 ( Mon )
テラビシアにかける橋/Bridge to Terabithia
2008/01/26公開 公式http://www.terabithia.jp/ 
テラビシアにかける橋_DVD
DVD:2008/06/27発売

この映画は予告を見るだけで内容の90%は分かります。「友達の少ない少年が風変わりな転校生の少女と出会い、次第に親しくなる。放課後に二人だけの王国を作り楽しく過ごすが、やがて不幸が起こる」という感じです。これを人によってはネタバレというでしょう。この予告は日本独自のもので、より原作の認知度が高いと思われるアメリカの予告はもっとファンタジー寄りで、あの映像は現実か空想か?と思わせる作りになっています。これを日本で流すと少し甘く見られそうな気もします。ちなみに原作は児童文学だと思って油断してあとがきから読むといきなりネタバレをされますのでご注意を。

この映画の見所ははなんと言っても主役の子役二人です。レスリー役のアナソフィア・ロブは『チャーリーとチョコレート工場』でも活躍していたのでこのくらいはやって当然かもしれませんがここでも好印象です。むしろ少し内向的なジェシーを演じるジョシュ・ハッチャーソンが『ザスーラ』の頃から比べると微妙な年頃をうまく表現していて成長を感じさせます。ジェシーの父親はロバート・パトリック、この配役で子供なら怖い父親だと思い、映画ファンなら息子とのコミュニケーションが取れていないか、家庭に問題があると分かってしまいます。妹メイベルを演じるベイリー・マディソンは拾い物。学校のいじめっ子もありがちですが悪くありません。個人的に注目していたズーイー・デシャネルはジェシーの才能を伸ばしてあげようと思う音楽教師役でもちろん歌もあります。『ジェシー・ジェームズの暗殺』よりも見所があります。最後にはやや損な役回りになりますが仕方ないでしょう。

後半に悲劇が起こってからはフラッシュバックが使われていないように感じましたが、その辺は抑制が効いていていいと思います。ある雑誌では『パンズ・ラビリンス』と比較していましたが、ジェシーにはこの世が地獄とまで思っていないでしょうし、テラビシアをつくることによって現実にきちんと対処してます。最後の橋の意味が勘違いされるのでしょうか、アナソフィア・ロブのKeep Your Mind Wide Openを対訳つきでエンドロールに流せばいいのにと思いました。この映画はアメリカではディズニー配給ということもあって、サントラ(正確にはMusic from and Inspired By Bridge to Terabithia.)はディズニー関連会社からで、ディズニーお抱えのタレント(マイリー・サイラス、ヘイデン・パネッティーア)の曲が長めに流れて、アナソフィア・ロブの曲が本編ではラジオからチラッとというのはもったいないと思います。ズーイー・デシャネルの曲がサントラに入ってないのも残念でした。

空想の王国テラビシアの映像はあまりCG、CGしていないほど良い特殊効果で、これを見て思いだしたのは『乙女の祈り』でした。あちらの空想の世界は一種グロテスクなのですが、こちらはWeta Digitalがいい意味で児童文学に相応しいものに仕上げたと思います(『乙女の祈り』はWETA設立の
切っ掛けになった作品でもあります)。ただ気になるのはテラビシアの風景が以前の映画(ミドルアース、ナルニアで、幕末の日本)で見たことがあるニュージーランドの植生だと感じてしまうことです。明らかにアメリカの田舎ではないと思わせるという意味ではいいと思いますが、少し引っ掛かりました。

(追記)
ズーイー・デシャネルが歌った曲についてはIMDbにも載ってないので調べました
War - Why Can't We Be Friends?
Steve Earle - Someday
ウォーはLA出身のラテン・ファンク・グループ。人種問題を織り込んだこの曲の邦題は「仲間よ目をさませ! 」。スティーヴ・アールはカントリー歌手の中でもハードボイルドな存在、つまりロック・ファンにも分かりやすいタイプ。こちらはレコード会社があげた映像がYouTubeにあります。

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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