Glen Ballard Works Vol.15『Through the Storm』『Talk on Corners』
2008 / 02 / 11 ( Mon )
グレン・バラードのお仕事第15回

まだまだ続くグレン・バラード探索。最近の仕事と言えばアニー・レノックスの
『ソングス・オブ・マス・ディストラクション 』
、またまたアラン・シルヴェストリと
手を組んだ『Beowulf』、さらにはそこで歌っていたイディナ・メンゼルの
『Idina Menzel』があるが、今回のテーマはマイケル・ジャクソンの
「マン・インザ・ミラー」をグレンと共作したサイーダ・ギャレットとの仕事について
(ソロ・アルバムは残念ながら持っていない)。彼女はソングライターとしての
仕事だけでなくセッション・シンガーとしても多くのアルバムにコーラスで参加している。
例えばグレン・バラードとクリフ・マグネスがバーブラ・ストライサンドに書き下ろした
「プレイス・ユー・ファインド・ラヴ」をクインシー・ジョーンズが『バック・オン・ザ・ブロック』で
取り上げたときにチャカ・カーンとともに歌っているのが彼女だ。イギリスの
ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ にも参加したことがある。最近の仕事しては
映画『ドリームガールズ』に提供した「ラヴ・ユー・アイ・ドゥ」でアカデミー、グラミーの
両賞にノミネートされている。

愛の嵐/アレサ・フランクリン
『愛の嵐/アレサ・フランクリン』(1989)
アレサ・フランクリンの80年代といえば全盛期の60、70年代に比べればどうしても分が悪い。
"ナラダ・マイケル・ウォルデンによる手馴れたプロダクションによる中途半端な出来で
唯一の聞き所はジェームス・ブラウン"と言った評価のこのアルバムだが、出来はともかく
このデュエットを中心としたアルバム構成はサンタナの『スーパーナチュラル』
(これもアリスタだ)の先駆けなのかもしれない。そして前に取り上げたパティ・オースティンの
アルバムを間に置くことによって別の見方が出来てくる。このアルバムにはナラダの他に
アレサ本人やアリフ・マーディンのプロデュースもあるが、全体を仕切ったのは
ナラダと思っていい。彼はこの自分が全体を仕切り、なおかつ複数のプロデューサーを
起用するという方法をクインシー・ジョーンズから学んだのかもしれない。
パティのアルバムで直接係わった人はいないが、ソングライターとして「マーシー」に
グレン・バラード(サイーダ・ギャレットとの共作)、「ネヴァー・ゴナ・ビー・ユア・マン」に
ダイアン・ウォーレン(アルバート・ハモンドとの共作)がいる。他にはアリフ・マーディン制作の
「カム・トゥ・ミー」にTOTOのメンバーとデイヴィッド・フォスターが参加しているという具合だ。
肝心の「マーシー」の出来はそう悪いわけではないが、直前がジェームス・ブラウンの
デュエットとあっては分が悪い。

関連記事
『Patti Austin 君はスペシャル・レディー』
『Back on the Block バック・オン・ザ・ブロック』

トーク・オン・コーナーズ ザ・コアーズ
『トーク・オン・コーナーズ/ザ・コアーズ The Corrs』(1998)
さて、時代は10年ほど経ってデイヴィッド・フォスターが見出したアイルランドのきょうだい4人組
ザ・コアーズ、彼らのサウンドはアイルランドの伝統音楽を前面に出すのではなく、
隠し味に使って奏でられるポップ・ミュージックとでも言えばいいだろうか。
セカンド・アルバムにグレン・バラードは2曲提供している。「クイーン・オブ・ハリウッド」は
しっとりとした普通の曲だが、サイーダ・ギャレットとの共作「ホワット・アイ・ノウ」は
さすがにビートの感じがブラック・ミュージック寄りになっているのが面白い(ちなみに後者は
日本盤ボーナス・トラック)。この曲は彼女のソロ・アルバム『Siedah』(2003)でも取り上げている。
これには「マン・イン・ザ・ミラー」のセルフ・カバーもあってそちらは弾き語り風に
アレンジされている。このアルバムは(現時点で)彼女の公式サイトで試聴できる。
http://www.siedah.com/ 

B00009WHSL
00 : 00 : 37 | デビュー・アルバム『Inside Out』 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<『ペネロピ』を試写会で観賞 | ホーム | 『いつか眠りにつく前に』試写会>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://emfanjp.blog18.fc2.com/tb.php/433-d79abe87
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |