『理由なき反抗』を2008年に観てみると
2008 / 06 / 30 ( Mon )
エミー・ロッサム新作映画『Dare』の脚本家があげた映画の中で日本盤DVDが出ていないのが『ヘザース』、当然アメリカでは出ているが、今度20周年記念盤として出る。そのジャケットにはヘザースがあって、この映画あるというのが3本ある。

『ハード・キャンディ』(原題はJAWBREAKERでローズ・マッゴーワン出演映画、ちなみにエレン・ペイジ出演映画は『ハード キャンディ』)
『ミーン・ガールズ』(リンジー・ローハンとレイチェル・マクアダムス出演映画、そしてアナ・ガステヤーは『Dare』にも出演)
『JUNO/ジュノ』(エレン・ペイジ主演作)
輸入盤を見られる環境にないので買うことはない。

そして一番手頃に借りられた『理由なき反抗』の感想。

現代の視点で『理由なき反抗』を見ると、どうもプラトー(サル・ミネオ)のジム(ジェームズ・ディーン)への視線やジムのジャケットの扱いが怪しい。調べたらそれは同性愛感情という見方がされていた(『セルロイド・クローゼット 』というドキュメンタリーで言及されているようだ)。もちろんそれを前面に出すことはないのでプラトーはジムのことを兄や父親のように慕うという設定になっている。しかしこの二人に加えてジュディ(ナタリー・ウッド)と一緒にいる空き家でのシーンを特典映像の別バージョンで見ると二人の関係はさらに怪しく思える。さらにはこの映画の別エンディングにあるプラネタリウムのドームが締まる様はそれこそクローゼットに秘密がしまわれるかのようだ。

一般的にこの映画がジェームズ・ディーン主演の青春映画になっているのはジムと不良グループ(若き日のデニス・ホッパーがいる)とのナイフ・バトルやチキン・レースが有名だからだが、実はそれ自体が主題にはなっていない。3人の青年と親との微妙な関係が彼等に悪影響を与えていることこそが主題だ。オープニングで復活祭の晩に警察にいる3人、ここでそれぞれの親子関係が手短に説明されている。家庭では母親の方が強く父親にしっかりしてほしいジム、父親との関係がうまく行っていなくて家にいたくなくなったジュディ、父親とは別居し母親は外出しがちで寂しさを紛らわすために子犬を撃っていたプラトー、と言った具合だ。警察官のレイは父性の象徴で、映画の最後で彼らを説得しようとする。結果的にはそれが失敗し、彼らは親との関係をまた築きなおすのである。

プラトーは中盤で銃を持ち出す。もちろん彼は用心のために銃を持っている。不良と対峙する力すらない彼にとってはそれを持つことによって彼らと対等になろうとするのだが、それが悲劇を引き起こすことは容易に想像できる。彼が不良にではなくジュディに銃を向けたら悲劇性が増して、よりドラマチックになったと思うのだがどうだろう。あと警察の対応も大げさすぎる気もする。

短編の『Dare』はベンがジョニーを見る視線はプラトーがジムを見るそれとよく似ている。最後の舞台がプールなのはオマージュ?いや空のプールではないのでそれは違うだろう。
22 : 30 : 29 | Dare | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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