『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』を試写会で観賞
2008 / 11 / 07 ( Fri )
Hellboy: The Golden Army
2009/01/09公開 公式:http://www.hellboy.jp/
ヘルボーイ ゴールデン・アーミー リミテッド・バージョン [DVD]
DVD 2009/05/22発売

日本公開が待たれる『ヘルボーイ』第2作ですが、今回運のいいことにギレルモ・デル・トロによるティーチイン(TI)つき試写会に当選しましたのでティーチインでのやり取りもあわせて報告します。

劇場でギレルモ・デル・トロ監督の作品を見始めたのは『デビルズ・バックボーン』と『ヘルボーイ』からという僕にとっては『ヘルボーイ』はそれなりに思い入れがある作品で、その年のTOP10にも入れました。マイヤーズ捜査官以外のメンバーは続投しての2作目です。前作では後半お休みしたダグ・ジョーンズ演じるエイブも出ずっぱりです(ジョーンズは他のキャラクターも担当しています)。セルマ・ブレア演じるリズは今回短髪なので前作ほどインパクトはありませんが、炎に包まれるシーンはやはり良いです。チラリ出てくる少年時代のヘルボーイもキュート。そしてもちろん心は少年、気分はハードボイルドのヘルボーイ(ロン・パールマン)も健在です。

オープニングは子供時代のヘルボーイにブルーム教授がお話を聞かせるというスタイルでゴールデン・アーミー(機械仕掛けの軍隊)について説明になります。現代に戻るとBPRD(超常現象捜査局)には捕らわれた魔界の生物がうようよといてその様子は『メン・イン・ブラック』を思い出させます。ということからも分かるように前作と比べると全体的にややコミカルな味付けが今作の特徴で、終始ダークなトーンを期待するとやや肩透かしをくらうかもしれません。それと同時に人間界と魔界との境界線が曖昧になっているのが本作のポイントです。それを示すのがおとぎ話等で有名な歯の妖精です。これがかわいい顔して実に凶暴、グロくてかわいいというアンバランスがどこかおかしいのです。またその後に出てくるトロルの市場に魔物がたくさんいても前作のダークさとは少し違っています。ちなみにこことバリー・マニロウの「涙色の微笑」がかかるところは原作者マイク・ミニョーラが気に入っていない箇所です(TI)。

その意味では今回ダークな世界を体現するのは妖精国の王子ヌアダかもしれません。彼はゴールデン・アーミーを復活させ人間と対決しようとします。ヌアダを演じるのはギレルモ・デル・トロ作品では『ブレイド2』に続いての出演となるルーク・ゴス。まあ設定はほとんど同じです(笑)。元々美形なので白塗りもはまっていますし、剣捌きもなかなかのものです。彼には双子の妹ヌアラ王女がいて、彼女と彼の間にある秘密を知れば結末がある程度読めます。それはそれでいいのですが、できれば白い顔が映える女優さんを起用して欲しかったところです。

クリーチャーのデザインではトロルが『ロード・オブ・ザ・リング』の洞窟トロルと似ているのは『ホビット』を手掛けることが決まっているギレルモ・デル・トロならではでしょか?また妖精国の秘密の入り口を守るのが『スパイダーマン3』のサンドマンに似ています。ここ数作でデル・トロ作品お馴染みの足を切られるキャラクターはいませんでしたが、足がないキャラクターはいました。ゴールデン・アーミーはなんと言っても歯車が良いです。レトロなロボット好きなら気に入ると思います。少しスチームパンクからの影響があるかもしれませんが、日本人の中には『ラピュタ』っぽいと思う人もいるでしょう。ちなみにデル・トロが秋葉原で買ったのは『ラピュタ』『トトロ』グッズに、所有していたものが壊れたので買ったラジコン・モスラでした(TI)。

またギレルモ・デル・トロによると自分と父親との関係が複雑だったことからどの作品にも親子問題が入っていると言っていました(TI)。この作品にも当然その要素があるのですが、本作はあまりシリアスでないせいか『パンズ・ラビリンス』等と比べると重要な要素には思えなかったのは少々残念です。これは監督が本作の肝だと言う(TI)「選択」にも同様なことが言えます。たしかに登場人物たちは何回か選択を迫られるのですが、わりとあっさりと話が流れてしましドラマチックではありません。もちろん次作があるとすればこの「選択」は大きな意味を持ってきます。なにせ1作目のヘルボーイが見た悪夢が現実のものになるのですから(TI)。アルマゲドンが映像化されるのもしれません。これはこれで楽しみです。

期待が大きかったので多少注文が多くなりましたが、前作よりは娯楽性は増していると思うので前作を見ていない人やあまり覚えていない人も楽しめる内容になっていると思います。またダニー・エルフマンのサントラをすべて聞いているわけではありませんが、久々に会心の出来ではないでしょうか。


(オマケ)『The Hobbit(ホビットの冒険)』2作の進行状況について
言えないことが多いと前置きをしながらそれでも色々と話してくれました。
* 現在はギレルモ・デル・トロが書いた絵コンテをピーター・ジャクソンに送ったところ
* その後に脚本作り
* キャスティングは脚本が出来上がってから
* イアン・マッケラン、ヒューゴ・ウィーヴィング、アンディ・サーキスは起用
* 2作同時撮影に1年、プリプロに1年
* 以前第二班を使ったらうまくいかなかったのですべて自分で仕切る

オマケ:エミー・ロッサムとルークの双子、マット

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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