レンカのデビュー・アルバム『レンカ』
2009 / 07 / 23 ( Thu )
レンカ/レンカ 2009/7/15発売(オリジナル盤発売日: 2008/9/23)
レンカ

エミー・ロッサム『Inside Out』のプロデューサー、スチュアート・ブロウリー/Stuart Brawleyが手掛けた曲があるということで気になっていたレンカちゃん、実は実際にプロデュースを担当しているのは2曲だけなのだが(クレジットが見にくい)。その曲「ショウ」はアルバムのリード・トラックになっている。さらに本人の日記によると、お気に入りの曲にゴールドフラップやシー&ヒムなどボクの数少ないベスト・アルバムからの曲をあげていて、これは買うしかない!輸入盤もあったがサマー・ソニックでの来日にあわせて日本盤も登場したのでこちらを購入。さてこれがデビュー・アルバムといっても彼女にはこれまでに女優やバンドの一員としてのキャリアがある。童顔や舌足らずの歌に騙されそうになるが30過ぎなので、レンカ嬢と呼んだほうがいい。

本人の言葉によると「ビヨーク、バート・バカラック、ビートルズの3B」からの影響が強いらしいが(ちなみにウチにはビートルズ、バッハ、ボンドの3Bをテーマにしたというジョージ・マーティンのCDがなぜかある。BBC RADIO ONEのテーマが聞きたかったのだ)、「ショウ」のホーン・アレンジあたりがそれ風というのなら、ちょっと違うと思う。悪い曲ではない、ただ表面的なところではなく曲の根幹となる部分で影響を受けたような曲を作ってほしい。例えるなら「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」や「アイ・アム・ザ・ウォルラス」を表面上真似るのは簡単だが、「ペニー・レイン」のビートルズらしさに迫るのは難しいというところか。それでもキュートな声とカラフルなアレンジで綴られた良いアルバムだと思う。

曲としてはすでにドラマや映画に使用されているという「ショウ」や「トラブル・イズ・ア・フレンド」が耳に残る。面白いのは「ウィ・ウィル・ノット・グロウ・オールド」、ドラムのパターンはロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」なのにドラムが強調されないので音の壁にはなっていない。ボーナス・トラックで別アレンジはもっとシンプルな曲の姿が聞くことができる。またプロデューサーは複数いてピール・マーチャンド(サラ・マクラクラン)、マイク・エリゾンド(マルーン5)、ジョン・アラジア(ジョン・メイヤー)などだが、マイク・エリゾンドの仕事が一番いいように思う。ここでのプロデューサーたちの仕事は自らが各種楽器を操ってカラフルなアレンジを支えるというものが多いのだが、それがアルバムに統一感を与えているのかもしれない。そんな仕事ぶりで思い出されるのはここにはいないジョン・ブライオンなのだけど、隠れた共通項はヴィブラホーンか?

日本盤ボーナスは5曲、カバーもあるのに解説や歌詞カードでそれに触れないのは手抜きだ。

Youtubeへのリンクをしておくが、テレビ番組に出たときの大きめの編成による演奏がおすすめ。
19 : 20 : 07 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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