『私の中のあなた』試写会。 『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』と同様に欠点が多い
2009 / 10 / 04 ( Sun )
私の中のあなた / My Sister's Keeper
2009/10/09公開 公式:http://watashino.gyao.jp/
私の中のあなた [DVD]
DVD 2010/02/19発売

病気の子供のために遺伝子操作で次の子供をつくるという話は火曜サスペンスか土曜ワイドのミステリーにあったなあと映画を見る前に考えていました。最初のキャスティングでは姉妹役にダコタ&エル・ファニング姉妹だったそうです。白血病で髪を剃らなくてはいけない長女役はダコタの熱演!よりは真っ白な状態の女優が演じた方がいいと思うので、この配役で正解でしょう。実際にソフィア・ヴァジリーヴァの演技は俳優の中で一番と言えるものでした。次女役のアビゲイル・ブレスリンはもはや安定感を感じさせ、長女の重さをよく受け止める妹を演じています。一方母親役に挑戦しているキャメロン・ディアスは弁護士ながら長女のために仕事を辞め面倒を見ていて、責任感は人一倍感じているのですが、それが重荷になっているという役を演じています。それらと比べると父親役のジェイソン・パトリックは地味に黙ってやるべきことをこなすタイプですが(職業が消防士というのもややステレオタイプ)、少しやんちゃというか精神的に不安定な長男とで男性の役割を分担としていると考えると悪くありません。

もう長女のドナーになりたくないと次女が両親を訴える裁判(対決する弁護士はもちろん母親本人)に係わる弁護士と判事が心か身体に問題があると言う設定を知ったときには萎えはじめました。全体的にも家庭と裁判のバランスが良くなく作りは甘いです。裁判をしっかりと描かないのでただでさえ情に流れやすい題材なのに配慮が足りません。たとえば冷静な裁判官関係者と情熱的な母親との対比や互いに何らかの影響を受けるといったこともなく、裁判の割合が低いのです。このニック・カサヴェテス監督の甘さはロマンスの『きみに読む物語』ではあまり気にならなかったのですが、こうしたシリアスな面が多い作品では気になります。しかしこれからも変に社会派作品など撮らずにこの持ち味を発揮できるジャンルの映画を撮り続けていればいつかは大当たりするかもしれません。

しかし個人的には白血病よりアメリカ人のプロムに対するオブセッションもまた怖いと思わせる場面があり苦笑させられました。また途中でエミリー・デシャネルに似ている人が出ているなあと思ったら、やはり彼女でした(青い目で認識)。クレジットを見たら撮影が父親のキャレブ・デシャネル。それどころか母親のメアリー・ジョー・デシャネルも出ていました。ちなみにキャレブ・デシャネルは監督の父親であるジョン・カサヴェテスの(そして母親ジーナ・ローランズの出演作である)『こわれゆく女』に参加したことがあるようです。考えてみれば本作出演者のアレック・ボールドウィン、ジョーン・キューザックはきょうだいが俳優なので、この映画のテーマである家族というものを考えたキャスティングでもあるのでしょう。さてキャレブ・デシャネルの話を出したので最後に映像のについて、回想のシーンなどは美しいのですが手法としては20年くらい前の映画のようであり、この点には感心しませんでした。

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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