『キャピタリズム マネーは踊る CAPITALISM:A LOVE STORY』試写会。 空回り度は『2012』といい勝負
2009 / 11 / 28 ( Sat )
キャピタリズム マネーは踊る CAPITALISM:A LOVE STORY / Capitalism: A Love Story
2010/01/09(200912/05シャンテシネ先行)公開 公式:http://michael-moore-newfilm.jp/
キャピタリズム~マネーは踊る プレミアム・エディション [DVD]
DVD:2010/05/26発売

毎度おなじみのマイケル・ムーアの新作です。今度の相手は資本主義という巨大で実態がつかめない怪物なので、袋を持ってウォール街に行くといういつもの突撃スタイルはうまく機能していません。後半でムーアは資本主義と民主主義を対比させますが、それが適切だとも思えません。このへんの説得力ももうひとつです。標的が定まっていないと言うか、個人攻撃も前半は少ないので観ているほうとしても乗り切れません。後半になってやっとゴールドマン・サックス出身の財務長官たちを攻めるころになってやっといつものムーアらしさが出てきます。

これを観て感じるのはやはり経済や金融の話は難しいということでした。デリバティブの説明で、どこに問題があるか分からないように複雑な方程式にするというのが象徴的です。もちろんマイケル・ムーアはこれらを分かりやすくするために、家を差し押さえられた人たちや、会社のものになる社員の生命保険、不当解雇で工場に座り込む人たちと虐げられた人たちの視点を用いることで観ているほうに共感させようとするわけですが、どうも退屈で眠たくなってしまいました。

財務長官の話になってやっと政治に切り込みます。ジョージ・ブッシュが天敵なのは誰もが知っているので彼のことをどう扱うかは予想通りです。大統領選直後ということもあってバラク・オバマを持ち上げるのは控えめになっています。レーガンーブッシュ時代の悪口はいうのはいいとして、クリントン時代に言及しないのはどうなのでしょう。金融安定化法に関しては一度否決されてから再可決する様子は記憶に生々しいうちに観られたのは良かったです。

終盤の団結する労働者のところに来る聖職者の言葉やルーズベルトが掲げた理想、それらと行き過ぎた資本主義との取り合わせはやはりうまくなくて、そちらを結論にするならそれにふさわしい過程を経るべきでしょう。行き過ぎた資本主義を出発点とした結論としてもいまいちでした。

ブロードキャスティング・フロム・ホーム(紙ジャケット仕様) [Original recording remastered]
本編ラストの曲はPenguin Cafe Orchestraの「Music For A Found Harmonium」(『Broadcasting from Home』)

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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