『シャーロック・ホームズ』試写会。 『インビクタス』より個々の要素の詰め方が甘い
2010 / 03 / 07 ( Sun )
シャーロック・ホームズ / Sherlock Holmes
2010/03/12公開 公式:http://wwws.warnerbros.co.jp/sherlock/
シャーロック・ホームズ Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)
DVD:2010/07/21発売

なぜいまホームズ?と問いかけをしたくなりますが映画を見てもその明確な回答は見つかりませんでした。さらにアメリカ人ロバート・ダウニー・Jrのホームズには渋くないですが、逆に予告で見るほどにはコミカルさはありません。

個人的には新しいホームズ像をどう見るかというよりは、『ウォッチメン』に始まって『フロム・ヘル』とアラン・ムーアにたどり着いた2009年だったので、『フロム・ヘル』時代の映画として興味深く見ました。なにしろいきなりフリー・メイソンもどき(?)の儀式から始まりまるので、製作陣も意識しているはずです。とはいえ『フロム・ヘル』でアラン・ムーアがあらゆる知識を動員したのと比べると何倍かに薄めたような感じです。あれほどは暗くありませんが、これは仕方ないでしょう。そして謎解きは『ダ・ヴィンチ・コード』か『天使と悪魔』というかダン・ブラウン調で拍子抜け、ブラウンの新作『ロスト・シンボル』はフリー・メイソンネタらしいので、それに合わせたなら商売上手ということになります。

ロバート・ダウニー・Jrのホームズは英国紳士という感じこそしませんが予告のように武闘派な面を見せ付けます。ただし複数回あるシミュレーションしてから敵に挑む場面で一回は失敗すべきだと思います。 ジュード・ロウが演じるワトソンはホームズよりはまっているのですが、ドクターとしての見せ場は少なめで、相棒としての位置付けのほうが重要でした。ワトソンの婚約者は『プライドと偏見』にも出ていた女優でいじわるな視線がたまりません。レイチェル・マクアダムスのアイリーン・アドラーは可もなく不可もなしなのは少々残念、続編があるとしたらもっと出番を!とはいえあの人につながるという役割はあります。敵役にあたるブラックウッド卿(マーク・ストロング)は物足りなくここが本作最大の弱点だと思います。ここにも大物俳優を使ってほしかったです。

というわけで濃い作品ではありませんが、ガイ・リッチーの力量からするとこのくらいでもいいと思います。そういえば王室絡みの話がほとんどないのはそこに触れるのが怖いからでしょうか。社会的な背景はあまり描かれません。街の風景も大半はCGでしょう。そのせいか街の匂いが感じられないのはマイナスです。途中のBGMにダブリナーズを使ってアイルランド的ないかがわしさを演出?音楽担当はハンス・ジマー、ツィンバロムらしき音を取り入れてジプシー風味もあります。これはジマー氏の新機軸、それともダブリナーズを使ったのと同じ理由?後者ならその効果は薄かったです。

ちなみにこの試写会は東京厚生年金会館・ウェルシティ東京で見ましたが今月を持って閉館です。並ぶときには薄暗いところに待たされるのは嫌いでした。どちらかというとコンサートホールとしての強かったです。といっても山下達郎と中野サンプラザのような組み合わせがあるわけではないのでどれが良かったといえるようなものではないのであしからず。

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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