『ウルフマン』試写会。 『プレシャス』とは違い俳優や設定はいいのに何かが足りない
2010 / 04 / 20 ( Tue )
ウルフマン / The Wolfman
2010/04/23公開:公式 http://wolfman-movie.jp/
ウルフマン ブルーレイ&DVDセット
DVD:2010/09/02発売

昨今のリメイク・ブームは単なるネタ切れというだけでなく映画会社が持っている資源の再利用という側面もあります。このように「狼男」のリメイクが作られれば、旧作も注目されるわけです。この映画は主演がベニチオ・デル・トロですが父親がアンソニー・ホプキンスということもあってアントニオ・バンデラス『ゾロ』を思い出しました。まあ『ゾロ』は師匠から弟子へ譲るべき「正義」というものがあったのですが、「狼に変身するなにか」を受け継いでも困るだけです。ということでオスカー俳優を二人は役不足です(本来の意味)。

ストーリーで一番弱いのは主人公とヒロイン(エミリー・ブラント)との関係です。兄の婚約者ということですが、ここはシンプルに幼馴染でよかったのではないかと思います。狼男ハンターの役割を担当するのはアバライン警部です。切り裂きジャックの担当者でもある彼なので、負けることがはじめから予想されます。ロケが多いようで19世紀末イギリスの雰囲気を出しているという点では『シャーロック・ホームズ』より良かったです。大英帝国時代を感じさせる要素としては使用にとしてのインド人の存在、また城のそばにはジプシーもいます。ジプシーの占い師を演じるのは『永遠のこどもたち』に続いてあやしげな老婆に扮したジェラルディン・チャップリン。『シャーロック・ホームズ』ではハンス・ジマーがルーマニア風の音を聞かせていましたが、こちらはダニー・エルフマンの正統派スコアが流れるだけでした。それから城と都市との位置関係がやや分かりづらいと思いました。

なんだかんだいって観客が期待しているのはリック・ベイカーのメーキャップによる狼男の姿なのでしょう。その方面にはあまり思い入れがないのですが悪くない出来だと思いました。音で驚かす演出が多いのはやや残念でした。また前半のアクションが早すぎるのもマイナス。これは正体をあやふやにする演出なのですが、どうせ狼男だと分かっているので不必要だと思いました。エミリー・ブラントは映画会社の契約消化っぽい出演に感じました。ヒューゴ・ウィーヴィングはけっこういいのですが、見せ場は少ないのでそれほど目立てません。

ベニチオ・デル・トロだけあって狼男になっても見せますが、悪人も善人も関係なく首が飛びます。あんな刃物みたいに切れてしまうと違和感があります。痛みを感じないアクションは苦手です。何度か『シャーロック・ホームズ』と比較しましたが、あちらが世界観の作り込みやストーリーの立て方がいい加減なのに、俳優たちの魅力で映画を面白く見られるのに対して、こちらは当事の世界観を丁寧に作り上げているのに俳優たちを輝かせることがことができず、きちんとした映画なのに娯楽作としての魅力には欠けます。

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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