『マイ・ブラザー』試写会。 『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形 』とは違い真っ当なリメイクだが俳優が前に出たのをどう見るか
2010 / 05 / 29 ( Sat )
マイ・ブラザー / Brothers
2010/06/04公開 公式:http://my-brother.gaga.ne.jp/
マイ・ブラザー [DVD]
DVD:2011/02/02発売

ついにそのときはやってきました。トビー・マグワイアとジェイク・ギレンホールの共演作です。ふたりともキルスティン・ダンストと付き合ったことがあるなど、よく似ていると評判です。並ぶと分かりますが背が高いのは弟役のジェイク。また軍人役のトビーは終始きつめの表情をしているのでこの映画ではあまり似ていないと感じました。

『ある愛の風景』 http://www.actiblog.com/emfanphoto/50186

監督はジム・シェリダン、この作品はデンマーク映画、スザンネ・ビア監督『ある愛の風景』のリメイクなのですが、脚本はデヴィッド・ベニオフに任せています。そのせいかどうかは分かりませんがカ、ーヒルという名前とU2以外はあまりアイルランド色を感じさせません。舞台となっている街もどこと特定していないようです。撮影の都合もあったのでしょうが街には常に雪がある状態でした。

トビー・マグワイア演じるサムの妻であるグレースを演じるのはナタリー・ポートマン。『レオン』で登場以来どこか幼さが消えない彼女ですが、母親になる役はあっても本格的に主婦/母親を演じるのは初めてだと思います。どことなく包丁捌きが怪しく、いつものように悲しいときの演技は顔をくしゃくしゃにしていて、本当の大人の女優にはあともう少し。途中に出てくる戦争未亡人を演じるのはミシェル・ウィリアムズかと思ったら、キャリー・マリガンでした。赤ん坊を連れて登場し、夫に先立たれもう人生に疲れきった表情は女子高生役より無理がなくて自然です(この未亡人役をシリーズにしてほしい)。またこの手のヒューマン・ドラマにはつきものの子供は二人の女の子、あまりかわいいとは思わなかったのですが、演技はきっちりと見せてくれます。

オリジナルは劇場で一度見ただけですが、ストーリー・ラインはほど同じです。サムが赴任するのはアフガニスタン。デンマーク映画として見たときには「デンマーク兵士もアフガニスタンに行ったのか」と思ったのですが、アメリカ兵がアフガニスタンに赴任することに違和感はありません。そこで捕まったとしてもデンマーク兵なら運が悪いと思ってしまうのに対して、アメリカ兵が捕まったとしても「まあ仕方ないだろう」と思ってしまいます。シェリダン監督はそうしたアメリカがおこした戦争に正義があるかといった方面には切り込みません。それは監督の関心がサムとその家族という狭い範囲にあるからです。

全体の流れとしてはサムが戦場で捕らえられ、その修羅場を潜り抜けるために一線を越えてしまい。アメリカに帰国してからも日常生活に狂気を持ち込んでしまいます。トビー・マグワイアは熱演ですが、それが浮いて見えるのは役者同士のハーモニーがあまり感じられないからでしょう。グレースが高校時代はチアリーダーでそのまま付き合って結婚したことや兄弟の関係がアリバイ証明のように台詞で語られます。もっとそこを演技で示したほうがシェリダン監督の良さが出たのでは?と思うだけに残念です。

またスザンネ・ビアは斜に構えているように感じるのことがあって、恋愛関係と友情(この映画では家族愛)の間にある微妙なものを描くのが好きだと思うのですが、シェリダン監督はそこは気にしていないようで、それだけにサムがグレースの件でトミーを追い詰める場面が生々しくなっているように思いました。

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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