『イリュージョン』サラ・マクラクラン
2010 / 08 / 06 ( Fri )
『イリュージョン』サラ・マクラクラン
Laws Of Illusion : Sarah McLachlan (2010)
『イリュージョン』サラ・マクラクラン

サラ・マクラクランのオリジナル・アルバムは『アフターグロウ』以来7年ぶり。しかしその間もベスト・アルバム他各種編集盤やアルバムの拡大版化、そしてなにより2006年のクリスマス・アルバム(『ウインターソング』)があった。この間の変化としてはバンドのドラマーでもあるアシュウィン・ソードとの離婚がある。当然彼は本アルバムには不参加で、ほとんどの曲でトーリ・エイモスほかのマット・チェンバレンが叩いている。そのせいかややロック色が強く感じる。(1)「アウェイクニングス」などはギターも目立ちなにやら80年代ロック風の仕上がりになっている。それは不思議なことでもない。1988年のデビュー・アルバムではほとんどピーター・ガブリエルの『So』だったのだから。それは彼女がガブリエル・バンドのトニー・レヴィンとリック・マロッタを起用していたことからも分かるというのは以前指摘した。どうせならデヴィッド・ローズを連れてくればいいのにと思う。もう一人のドラマーRobbie Kusterを起用しているのは2曲、リード・シングルの(3)「ラヴィング・ユー・イズ・イージー」さすが明るいピアノが聞かれるにポップな仕上がり。(6)「リヴァーズ・オブ・ラヴ」はピアノで始まるがねちっこいギターが印象的な曲だ。

ちょっと変わったところではアブストラクトな感じがしなくもない(7)「ラヴ・カム」やトラック・ピアノ(これについてはよく知らなかったのでおもちゃのピアノの音に聞こえた)がうまく使われた(9)「ハートブレイク」が面白い。さらにはサラのピアノと多重コーラスによる(12)「ブリング・オン・ザ・ワンダー」からサラのピアノとチェロによる(13)「ラヴィング・ユー・イズ・イージー (アコースティック)」への流れも素晴らしい。こういう曲を聞くと、一人多重コーラスによるアルバムかオーケストラをバックにしたアルバム(再演でも、スタンダードどちらもOK)をいつか聞いてみたくなる。また(12)「ブリング・オン・ザ・ワンダー」はカバーでオリジナルはSusan Eaton

ベスト盤に入っていた2曲が後半にあって既知感が悪い方へ作用していたり、決定的な曲に欠けるのは残念。愛聴盤になるかは現時点では不明だが、そうなってほしい。

テーマ:女性アーティスト - ジャンル:音楽

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