デヴィッド・イェーツ、アナマリア・マリンカ、ジョン・シムの『セックス・トラフィック』
2010 / 09 / 13 ( Mon )
セックス・トラフィック / Sex Traffic
セックス・トラフィック [DVD]

『ハリー・ポッター』シリーズ最後の舵取りを任されたデヴィッド・イェーツ監督、彼が係わっていた『ステート・オブ・プレイ ~陰謀の構図~』にも出ていたジョン・シム、『4ヶ月、3週と2日』のアナマリア・マリンカとここ何年か気になる作品に出ている人たちが出ている社会派サスペンス。2時間ドラマ2日分。題材は心身売買だけに描く方向性はだいたい決まっている。大きな組織に悪い部分(つまりは人身売買)があり、それが暴かれる一方で完全に根絶されることはない。

ここでの組織とはサラエボに駐留する民間軍事会社カーンウェル、そこにいた兵士がひとりの少女を救おうとして売春組織と交渉しようとするが警察の一斉捜査に巻き込まれ、逮捕される。彼はそのまま強制返還となるが、会社が売春に係わっていた証拠を持ち出すことに成功する。彼が要所で出てくることで、単に追求するほうと追求されるほうという構造の物語に変化を与えることに成功している。

中心になるのはロンドンで働くことを夢見る姉妹と、人身売買を告発しようとする人権団体「自由の声」のダニエルということになる。それに加えてカーンウェルの上層部など。売られる姉妹の描き方などはわりとありきたりだ。国からの脱出、国境超えしていてもあまり移動している感じがしないのはテレビドラマの限界かもしれない。

俳優ではなんといってもアナマリア・マリンカがうまい。安定感があるので安心して見ていられる。妹演じた女優が後半になると変わり過ぎて違和感があるのと比べると、変化にも無理が無いし、なにより演技に幅がある。マリオン・コティヤールやペネロペ・クルスなんかワンパターンかトゥーパターンの役しかやらせてもらえないだけでなく、できないのだと彼女と比較するとよく分かる。しかし丸顔というか卵みたいな顔だ。

個人的に人身売買や売春よりも怖いと思ったのは心身保護用のシェルターを作ってもそこから出られないような状態になる人がいること。組織の人間が近くにいて彼女たちを見張っているのだが、彼女たちの家族にプレッシャーを掛けることで心身売買に関することを証言させないようにするのだ。つまりなんらかの形で自分たちに取り込むことによって秘密を外に漏らさないようにするわけだ。
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