The Unthanks『Songs of Robert Wyatt & Antony & the Johnsons』、カヴァー第一弾?
2012 / 07 / 03 ( Tue )
The Unthanks『Songs of Robert Wyatt & Antony & the Johnsons』
Unthanks Songs of Robert Wyatt & Antony & the Johnsons

The Unthanksの『Last』に続くアルバムはカヴァー集、ジャケットにvol.1とあるので続編もあるのかしれない。トラッド以外の曲も取り上げる彼らが今回挑むのはアントニー・アンド・ザ・ジョンソンズとロバート・ワイアット、教会で録音されたライヴとなっている。アントニーとワイアットともに中性的な声をしているので女性ボーカルが歌っても違和感はない。それに二人とも特徴のある声なのでカヴァーしがいもある。バックはストリングも入っている編成となっている。

前半はアントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ・セット。「2. Man is the Baby」では中間部のストリングスとピアノが印象的。レイチェルとベッキーのアンサクス姉妹の絡みが良さのは「3. You Are My Sister」(タイトルかまんまだ)や「5. Paddy's Gone」で聞くことができる。かわいらしい声と少し霞がかかったような声の対比はThe Unthanksを聞く最大の楽しみだ。「4. For Today I Am A Boy」の後半では少し荒いドラミングがロックっぽさを演出してくれる。

ロバート・ワイアット・セットに入ると、トランペットが前面に出てくる場面が多くなる。それにあわせて曲の展開が大げさに感じられたり、もったいぶっているように感じてしまったりするのはやや残念に思うが、これは贅沢な不満だ。このセットのオープニングとなる「7. Stay Tuned」は裏メロを奏でるストリングスの低音が素晴らしい。「8. Dondestan」ではThe Unthanksお得意の足音を聞かせてくれる。霞がかった声が十分に楽しめるスローな「9. Lullaby for Hamza」、三拍子でチェロやピアノがいい味を出している「10. Lisp Service」が正統的な内容。逆にややアバンギャルドなアレンジがはまった「12. Out of the Blue」も良い。「11. Free Will and Testament」は『シュリープ』のポール・ウェラーのしょぼいギターが入ったヴァージョンが良くも悪くも基準になっているのか、何曲かあるカヴァーのどれもイマイチだ。その一方で「14. Sea Song」を聞くと、名曲はどうやっても名曲と聞こえるのだから自分の耳もいい加減なものだ。
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