『THE GREY 凍える太陽』試写会。『ユナイテッド-ミュンヘンの悲劇-』とは違いフィクションの中の現実味が
2012 / 08 / 13 ( Mon )
THE GREY 凍える太陽 / The Grey
2012/08/18公開 公式HP:http://www.grey-kogoeru.com/
ザ・グレイ [Blu-ray]
BD発売日: 2013/02/06

『96時間』でアクション俳優として開眼した(?)リーアム・ニーソン新作です。『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』の監督なので、雪山で遭難しても元軍人のリーアム・ニーソンがそのスキルで生き抜く豪快なアクション映画だろうと勝手に予想していたのですがまったく違うものでした。アラスカの石油掘削現場で害獣駆除(要するに狼をライフルで殺す)をしている主人公オットウェイは妻を亡くして自暴自棄になっています。そんな彼もとりあえずここを離れることを決め、飛行機に乗るのですが墜落してしまいます。数人が生き残るとそこに狼が現れます。ここにいることは危険と判断した彼らは南下して森を抜けることにします。前門の雪と険しい自然、後門の狼という状態になります。狼は男たちが抱える問題(オットウェイの場合はなき妻への思い)を反映していると考えることができます(場合によっては墜落直後に全員死亡後の夢落ちという捉え方もあり?)。

監督はジョー・カーナハン、前半の狼が出てくるシーンは早すぎるカメラワークです。見づらいので嫌いなタイプの映像なのですが、狼が急に出てくる感じを出すのには有効だと思いました。あとは寒々とした雪山/森の情景、これは確かに寒さが伝わってくる画作りになっています。撮影は『バベル』、『消されたヘッドライン』のマサノブ・タカヤナギ。

とうぜんのように何人かは欠けます。個人的にはサバイバル映画で1人だけ生き残るパターンは好きではありません。2人で始まって最後に1人が残るというのならまだしも、何人もいて1人しか残らないのでは作戦自体が失敗なのではないかと思うのです。3人くらい残ったら全員生き残ってほしいのです。本作の場合リーアム・ニーソン以外の人は本当に地味だからとくにそう思います。

森を抜けて川に出たところで「これはありえない」という方法でピンチを切り抜けます。しかしこのあとの展開にはいい意味で裏切りの連続でした。誰かが歩けなくなったので肩をかす。動けないと座り込んだ人間がが、先に行った人間のピンチに駆けつける。といった過去の映画で見たようなシーンや、見ているこちらが起こってほしいと思うようなことは起こらないのです。これがうまい具合に緊張感を出していて、終盤は画面に釘付けになります。このあらすじを文章にしたらありがちな物語の一つと思えるかもしれませんが、実に効果的です。ラストもきちんと劇中のエピソードとつながっていて納得できます。監督ジョー・カーナハンにとっても分岐点になるでしょう。

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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