エリザベスタウン再考
2005 / 11 / 12 ( Sat )
エリザベスタウン再訪再考

試写会から数日後にこの映画のことをまた考えてみた。

「エリザベスタウン」は見事なまでの失敗作、これ大前提。
この映画のテーマは死(父親)を見つめることで
生(自殺をあきらめる)を見つめなおすではないかと思う。

ところがこの映画がその「死を見つめる」描写が出来ていない。
父親の過去を深く追求することなく、
ドリューとエリザベスタウンの住民との交流を描く。
結果として父親を避けているように感じられる。
従兄弟の息子のことなんかどうでもいい。

スーザン・サランドンが演じる母親が夫の死を紛らわすために今までしたことをやっても
後半のスピーチにうまくつながらない。その手のキャラは妹だけで十分。

主人公が死と対峙する場面が少ないと言っても、死の気配をいたる所で感じる。
アメリカでのポスター、そしてサントラ盤のジャケットにも写っているのは
主人公とヒロインが骨壷を抱えたショット。
E_OSTD


そしてこの映画の裏テーマ曲ともいえるのが
従兄弟のバンド、ラッカスが演奏する「フリーバード」。
これはレーナード・スキナードの代表曲であると同時に
あの場面では「Street Survivors」の炎のジャケットを連想させる。
LS_SS_CD

従兄弟のセリフにも出てくるロニー・ヴァンサンドは
このアルバムのツアーの途中に飛行機事故で亡くなった。
あの場面は明らかに死を描写している。
しかしそれはたいした効果をあげていない。

映画祭での上映から18分ほどカットされたと言う本作で
キャメロン・クロウが本当に言いたかったこととは何だったのだろうか?
BW_CC_BOOK

ワイルダーならどうする?

2005/11/24追記:『映画秘宝』の監督のインタビューで
あの燃える鳥はジョークだと言ってました。
00 : 30 : 40 | 映画 | トラックバック(2) | コメント(2) | page top
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コメント
--TBありがとうございました--

鳥>まあ何だと聞かれれば「ジョークだ」以上は
答えようがないでしょうね。
それにしたって父親の火葬に飛行機事故のバンド
プラス燃える鳥オブジェというのは
ブラックジョークにしてもあんまし気が利いている
とは思えませんでしたけども。
by: M. * 2005/11/25 00:11 * URL [ 編集 ] | page top
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こちらこそ、トラックバックありがとうございます。

監督はバンドのメンバーと親しくなったら、
あのくらいのジョークなら許されるよ。
という調子の受け答えでした。

映画としてはいっそのこと、もっと非現実的に
クレアを神様か幽霊にしたほうが良かったと思っています。
by: JK * 2005/11/25 20:07 * URL [ 編集 ] | page top
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『エリザベスタウン』
 スポーツ靴メーカーの秘蔵っ子デザイナーとして長年シューズを開発していたドリュ
[2005/11/24 23:22] flicks review blog
映画:「エリザベスタウン」の感想
注意:ネタばれ大有りなので、これから観る予定の方は楽しみが損なわれることをご承知いただいた上で御覧下さい。主演のオーランド・ブルーム自らが作品紹介をしていた予告編には
[2005/11/25 00:27] Mr.Ericの感じたままで
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