『ラッシュ/プライドと友情』試写会。『ホワイトハウス・ダウン』よりリアル
2014 / 02 / 01 ( Sat )
ラッシュ/プライドと友情 / RUSH
2014/02/07公開 公式HP:http://rush.gaga.ne.jp/
ラッシュ/プライドと友情 [Blu-ray]
BD発売日:2014/08/04

F1のジェームス・ハントとニキ・ラウダをめぐる二人のライバル物語です。「それまで総合ポイントでリードしていたラウダが雨のドイツGPで事故を起こして大けが→ラウダのいない間にハントがポイント差を詰める→早期にラウダ復帰→年間チャンピオン決定は最終戦の日本GPに→富士は雨のレース」という1976年にスポットを当てています。

ニキ・ラウダの名前は知っていましたが、どちらかというとこの時代に活躍したレーサーたちの子供世代のほうがなじみあります。天才型(ジェームス・ハント)と秀才型(ニキ・ラウダ)のライバル関係です。ラウダが持参金を持ってF1に参加する様子は、彼の性格をよく表すと同時にF1の嫌な面を見せるというか、こういうのがあるから嫌いだという人もいます。この二人の関係はアイルトン・セナとアラン・プロストを思い出します。少し前に『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』というドキュメンタリーがありました。それ自体はあまり面白くなかったのですが、中に出てくる(ドライバーたちが安全性等について議論する)ドライバー・ミーティングには生々しさがあって良かったことを覚えていますが、本作でも似たような場面が出てきて、雨の中のレースをスタートするかどうかの話し合いは、その後のことを知っていると少し怖く映ります。

性格同様に豪快な走りで勝ってゆき、ブロンド美女と結婚するハントを演じるのはクリス・ヘムズワースです。『マイティ・ソー』のイメージもそのままに金髪に染めた髪をなびかせて明るくヒーローを演じます。一方機械にも強くポイントを稼ぐことで総合的にレースに臨み、堅実な女性と結婚するラウダを演じるのはダニエル・ブリュールです。何本か見た出演作では好青年を演じることが多かった彼ですが、ここでは性格が悪いとまでも行かないものの(ドライバー仲間では明らかにハントのほうが人気です)やや卑屈な表情を見せています。事故後の負傷した顔にもうまくなじんでいます。

監督はロン・ハワードです。「アメリカ人がF1映画を」と思ってしまいますが、脚本は『フロスト×ニクソン』(チラッと出てくるインタビュー番組にフロストらしき人がいたような気がします)で組んだイギリス人ピーター・モーガンなので、彼に主導権があるようです。今回の試写会は一般のホールではなくシネコンで見させていただいたので音響等の面でも大いに楽しめました。

僕が「どうしてセナプロストの映画じゃないの」と思ったように「何でこれを今」と思った人がいるでしょう。映画を見てもその回答ははっきりと分からないのですが、ドライバー目線の映像を見ていると死を近くに感じる瞬間があって、ドライバー本人がどう思っていたのかが気になります。実は僕にとっての本作の肝はここにあります。一般的にはハントは生き急いでいるように見えるのでしょう。そんな彼でもレース前には緊張と恐怖で吐くわけです。二人には死神が見えたのでしょうか?ニキ・ラウダは姿が見える前に足音が聞くことができ、そのときは危険を回避する。ハントは姿が見えても酒の力なども借りて見えなかったことにしてしまう。僕にはこのように感じました。そういえばピーター・モーガンには『ヒア アフター』という作品があったことを思い出します。

テーマ:☆試写会☆ - ジャンル:映画

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