『DRAGONBALL EVOLUTION』考察はお休みして感想
2009 / 03 / 29 ( Sun )
基本的な感想を書いてなかった

しばらく塩漬けされていた『ドラゴンボール』実写化が再起動したと2007年11月に聞いたときには、スタッフを聞いて不安になったと言うかババを引く人がいるのだなあと傍観していた。それだけに12月に入ってきたエミー・ロッサム参加の報を聞いたときは驚いた。そしてチョウ・ユンファ参加と聞いて少しでもいい方向へ転んでくれと願った。当初1月撮影開始8月公開の予定だったが、さすがにこのスケジュールは無理があったのか、4月(3月)に延期された。ポストプロダクションのことを考えれば納得のいく延期だったろう。

そして出来上がったものは話がおかしいと言うよりは基本コンセプトがはっきりとしていなく、関係者のほとんどが『ドラゴンボール』映画化のコンセプト(というものがあるとして)を理解していないのだろう。スタッフを聞いて不安になった人を見返してやれと気持ちも起こさずに軽い気持ちで作ったとしか思えない。ドラゴンボールが簡単に見つかるのは一本の映画だから仕方ないとして、敵役のピッコロの位置付けがされていないので、話に奥行きが生まれない。悟空が高校生なのは構わないが性格設定に問題があり、チチとの関係も余計なものが多すぎる(ラブストーリーはおまけでいいのだ)。ヤムチャが武道家ではないので悟空の強さが分かりにくいという具合にキャラクターに問題がある。亀仙人は漫画のイメージとは違うが設定自体に無理はない。それでも漫画と違う個性は出せていないというか単なる笑顔の多いチョウ・ユンファだ。ブルマはキャラクターには問題がないが大企業社長の娘で天才科学者という感じはしない。

アクションと映像に関しては早すぎるカメラワークだったり、カメラに近すぎて何をなっているか分からないアクションだったりしないのは好感が持てる。しかし人の顔を殴る時に拳が顔にぬめり込むようなスローモーション映像が多用は新鮮さがない。最初の悟飯との修行や同級生との対決のアクションがつまらないのは見せ方がうまくないからだ。一番いいアクションがマイ対チチというのは寂しいではないか。ピッコロの残虐性も描いていないので悟空のピッコロに対する思いも伝わらない、やはり武道を学ぶ友人を出しておいて彼がピッコロに殺されるなどしないとそのあたりがうまく伝わらない。

先にノベライズを読んでから見て思ったことだが、この映画は説明すべきところを省いてやたら早く進めようとする癖がある。一番分かりやすいのがピッコロの作った生物を利用してドラゴンボールを取りにゆく場面だ。ナレーションや登場人物のセリフによる説明過多な映画というのも困るが、こういった映画もまた困る。また『ドラゴンボール』と言えば空中での殴りあいという印象があるが、これは『マトリックス レボリューションズ』で飽きるほど見せてくれた。これと比べると最後のピッコロとの対決は単純に劣るだけでなく、演出にためがなくあっさりしている。せめてピッコロに「まさか、お前にそこまでの力があるはずなどないはずだ!」等のセリフを言わせても良かったと思うくらいだ。かなり漫画的だがいいではないか。

全体的には『スター・ウォーズ』に『ハルク』(巨大化しても服が破けない)というアウトラインそれ自体は悪くないと思うが、肉付けが物足りない。アジア的価値観が地球を救うというのはこの映画の特徴としてほめてもいいが、日本人が悪なのは原作国の扱いとしてはどうしたものか。ピッコロを基準に色調を決めているのか色が灰色っぽいのは残念、メキシコの砂の色がそれに拍車をかけ物足りない。

エミー・ロッサムの映画としてはなにしろ衣装が一つのみで、それもすぐに汚れてしまうのが残念。本編よりポスターの方が格好いい。本格的アクションをやったのは良かったかもしれない。駄作にも出演してこそ一流女優への道だ。

エミー・ロッサム出演映画『DRAGONBALL EVOLUTION』2009年3月13日日本公開、2009年4月10日全米公開
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Emmy Rossum出演映画『DRAGONBALL EVOLUTION』4月10日公開へ
2009 / 03 / 28 ( Sat )
『DRAGONBALL EVOLUTION』2009年4月8日から4月10日金曜日公開へ
大勢に影響はないと思います。


エミー・ロッサム出演映画『DRAGONBALL EVOLUTION/ドラゴンボール』2009年3月13日日本公開
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ここがヘンだよ『DRAGONBALL EVOLUTION』脚本。ピッコロ大魔王編:『DRAGONBALL EVOLUTION』考察その3
2009 / 03 / 24 ( Tue )
書きたいことは色々とあるが長すぎると困るので小分けで開始します。


ここがヘンだよ『DRAGONBALL EVOLUTION』脚本。ピッコロ大魔王編

脚本家組合ストライキ中に映画撮影が始まったこの『DRAGONBALL EVOLUTION』、ストライキ中でも大丈夫な理由は知らないが考えられそうなのは(1)以前からある古い脚本を使用(2)組合とは無関係の人物を雇うの二つ。(1)の場合には現場で変更はできないのかもしれない。

さてこの脚本というか設定のおかしい点を見てみよう。オープニングで2000年前のピッコロによる侵略とそれを防ごうとする老師たちとの攻防が描かれる(この2000年というのがまた中途半端で、ほとんどの人々が忘れ去る神話になるには新しすぎる)。ここは『ロード・オブ・ザ・リング』を参考にしたのだろうが、あれが古い歴史から現時点の指輪所有者まできれいにつながっていたのに対して、こちらは昔の話をしただけで今につながっていないのでドラゴンボールの存在意義が説明されずに終わってしまっている。

この映画で一番問題なのはピッコロの復活の過程が一切描かれないことである。本来ならオープニングはこちらを持ってきて地球の危機を表現し、2000年前の話は中盤に亀仙人がすれば十分なはずだ。復活の様子がないことで物語上におけるピッコロの位置付けがされないことになってしまっている。画面に初登場したピッコロは日本らしき土地を簡単に破壊し、ドラゴンボールを手に入れる(この場所は近代都市が近くに見えるのに破壊されたときには江戸時代の集落跡のようになるというのもヘンだ)。オープニングの説明ではまるでピッコロは司令官で現場担当はオオザルのようだが、復活したときのピッコロは湖を簡単に干上がらせるなど十分に強力で、オオザルも必要ないように見え、ドラゴンボールを欲しがる理由すら不明となっている。

ピッコロとオオザルの関係で言えば2000年封印されていたピッコロがどうして地球に来て約20年のオオザルの存在を知っているのは謎だ。好意的に解釈すればナメック星人とサイヤ人はテレパシーでやり取りができて、地球に来ることになるサイヤ人はすべて名前がカカロットなのだろう。だとしてもピッコロの復活とサイヤ人がオオザルになる時期が一致するのは偶然にしてはできすぎている、一体サイヤ人は何年ごとに地球に送られているのだろう?ではピッコロを復活されたのは誰かというとマイしかいない。田村英里子のインタビューによると彼女は異星人だそうだ。ナメック星人が地球で封印されていることを知っていて、英語も日本語も話すことができ、血を手に入れるとその人物に変身できる異星人、確かに部下としては有能だ。

まとめるとピッコロがドラゴンボールを欲しがる理由が、原作のように若さを取り戻すというのならまだ納得するのだが、地球への復讐という漠然としたものしか示されていないために物語の中心設定がなくなっている。文字通り地球を破壊したいなら話は別だ。ただしオオザルとの関係というのは映画ならではの設定で面白いかもしれない。



次回は、ここがヘンだよ『DRAGONBALL EVOLUTION』脚本。高校生悟空とチチorオリジナル・サウンドトラック:あゆはいないが界王さまはいる?のどちらかの予定

エミー・ロッサム出演映画『DRAGONBALL EVOLUTION/ドラゴンボール』2009年3月13日日本公開、2009年4月8日全米公開
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『DRAGONBALL EVOLUTION』字幕版で再見。『DRAGONBALL EVOLUTION』考察その2:英語の響き
2009 / 03 / 15 ( Sun )
プレミアは吹替えだったので今度は字幕で見ました。エミー・ロッサムのファンとしてはもちろん生声を聞かなければいけないわけですが、それ以上に英語で聞くと色々なことが見えてきます。日本では声優という職業が確立されていてプロの方々がきちんと仕事するので見えにくくなっていることもあるわけです。




『DRAGONBALL EVOLUTION』は日本漫画が原作だが、アメリカでアニメ放映されていたときには亀仙人がマスター・ロッシになっていたのとは、逆にかめはめ波がそのままなのは有名だ。「カメハメハはハワイの王様の名前だが「亀・嵌め・波」という日本語の響きをそのまま取り入れていてそこが変でいい。マフーバ、オオザルも同様だ。

さて悟空たちが住んでいるのは架空の町だろうが学校では英語、漢字、スペイン語の表示がある。ロケ地等を考えてアメリカ西海岸からメキシコと仮定してみよう。悟空と祖父の悟飯は町外れの一軒家に住んでいる。悟飯はアこの地に何年住んでいるかは知らないが英語の発音はきれいではない。住んでいる所といい周りからは変人扱いをされているだろう。そう考えると悟空の学校でのいじめられた理由も見えてくる(悟空の英語はまともなのだが)。これに対してチチの外見はアジア系だが町の中心部に住み人気者である。少なくてもアメリカに馴染んでいる世代である。ちなみにノベライズでは姓はマクロバーツとなっており、母親がアジア系という設定なのかもしれない。演じるジュン・パークの英語が下手というより演技が怪しいので、ヤムチャは外国から来た人間のようにも感じられる。また田村英里子(クレジットではEriko)には日本語と英語で片言程度しかセリフがなく、マイはいわゆるこの手の映画ではよくボスがお気に入りで近くに置いている謎の女の役割だと分かる。さらに亀仙人の英語は悟飯ほどではないにしてもアジア人としての英語ということになる。彼の役割は主人公のいる世界の外から新たな価値観を教えるというものである(もっとも悟空自体が元々異星人なのだが)。このような世界観では悟空がスーパーサイヤ人に変身する(金髪になる)と言うのはありえないわけだ。


『DRAGONBALL EVOLUTION』ワールドプレミア行ってきました:『DRAGONBALL EVOLUTION』分析その1 
ここがヘンだよ『DRAGONBALL EVOLUTION』脚本:『DRAGONBALL EVOLUTION』分析その3に続く予定

エミー・ロッサム出演映画『DRAGONBALL EVOLUTION/ドラゴンボール』2009年3月13日日本公開、2009年4月8日全米公開
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『DRAGONBALL EVOLUTION』ワールドプレミア行ってきました:『DRAGONBALL EVOLUTION』考察その1
2009 / 03 / 10 ( Tue )
ミニ情報なら最近はブログよりこちらhttp://twitter.com/emmyrossum

運良く当選したので見てきました。二階の端っこでしたけど。舞台挨拶はジューン・パーク、ジェイミー・チャン、田村英里子、チョウ・ユンファ、ジャスティン・チャットウィン、エミー・ロッサム、ジェームズ・マースターズ、関めぐみ、ジェームズ・ウォン監督の面々。

エミーは青いドレスでブルマモード。なにやヒレらしきものが付いています。他の女性陣ゆったりとした衣装を選んでいますが、やはりぴったりとしたドレスが似合います。ちなみに来日回数は『デイ・アフター・トゥモロー 』以降全作品(『オペラ座の怪人』『ポセイドン』『DRAGONBALL EVOLUTION』)で来日していて最新作が2回なので5回ですね。

今日は吹替えでしたし、また見に行って感想を書きたいと思いますが、今日は簡単な部分だけです。



すでにノベライズを読んでいたのであらすじは知っていた。高校生悟空の物語として始まる導入部はチチ=MJと『スパイダーマン』(要するに『1』)を思わせるが、展開部で『スター・ウォーズ』(いわゆる『エピソード4』あるいは『新たなる希望』)となる。つまり孫悟空=ルーク・スカイウォーカー、孫悟飯=オーウェンおじさん、ピッコロ大魔王=ダース・ベイダー(I'm your fatherもどきもある)。だからヤムチャ=ハン・ソロとなって力より乗り物担当、穴に落ちるのも必然なのだ。で、オチは『ハルク』(どちらかというと2008年版)となり、内面との戦いになる。そして最後はエンドレスのアメリカン・コミック・エンディング。

『ドラゴンボール』と言えば修行とバトル、亀仙人との修行は始めのうちは良かったが、最後が亀仙人絡みでないのは不満。バトルは亀仙人とは戦いというよりは修行の様。ピッコロの怪人との対決はあっさり。最後のピッコロとの対決は二段階。悟空たちとピッコロが遭遇してからの流れはもう少しじっくり描いても良かった。

エミー・ロサムは旅に出てるので衣装は一つのみ、前夜の自宅の場面の衣装がカッコイイ。亀仙人がブルマの身体に触れるのはほんの少し。

エミー・ロッサム出演映画『DRAGONBALL EVOLUTION/ドラゴンボール』2009年3月13日日本公開、2009年4月8日全米公開
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