『マッドマックス 怒りのデス・ロード』試写会。すべてが過剰な世界観に脱帽だが5人の妻のうち3人に違和感
2015 / 06 / 15 ( Mon )
マッドマックス 怒りのデス・ロード / MAD MAX: FURY ROAD
2015/06/20公開:公式HP http://wwws.warnerbros.co.jp/madmaxfuryroad/
マッドマックス 怒りのデス・ロード ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray
BD発売日:2015/10/21

過去の名シリーズをオリジナルの監督が数十年を経て再始動させたというと『スター・ウォーズ』を思い出します。『スター・ウォーズ』の新三部作(1999~2005)は前日譚ということもあって設定の説明が多かったのですが、こちらのジョージ・ミラー監督はややこしい説明は一切しません。マックス役はオリジナルのメル・ギブソンが年を取るスタイルではなく、新たにトム・ハーディが就任し、1作目に出ていたヒュー・キース=バーンが敵のボスとして再登場しています。マックスが妻子を失ったことはフラッシュバックで提示される程度です。劇中に出てくる白塗り集団ウォーボーイズはどうやら健康体ではありません(それにしては元気)。彼らはマックスの血液(ハイオクだそうです)をほしがります。時代はオリジナルよりは後なのはたしかで、『北斗の拳』的な世紀末世界になっています。文明が存在しているかもよく分かりませんが、"むかし、テレビってものがあってなあ"というセリフはあります。舞台はほぼ砂漠で(ほかの地域に関しては不明)、水を持つものが支配者です。石油がどうして豊富にあるのかよく分かりませんが、車映画にそれを突っ込むのはヤボです。

マックスは登場するといきなり囚われます。支配者であるイモータン・ジョー(ヒュー・キース=バーン)の元から女性戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)が逃げ出し、それを追いかけるウォーボーイズのニュークス(ニコラス・ホルト)は輸血のためにマックスを連れてゆくという巻き込まれ型の物語になっています。フュリオサはイモータン・ジョーの性奴隷である5人の妻たちを連れ出し、自分の故郷に帰ろうとします。妻たちを助けると同時に故郷が今いる場所より良い場所だと信じて行動するという青い鳥型の話です。

世界観はあらゆるものが過剰で、予告にあるように太鼓やギターで場を盛り上げるだけの車も登場するなどばかばかしさが満載です。ニュークスのキャラクターも熱すぎます。という独自の世界の中で5人の妻たち、中でもロージー・ハンティントン=ホワイトリー、ゾーイ・クラヴィッツ、ライリー・キーオは世界観とまったくあってなくげんなりします。まるで"うちらは日焼けが嫌だから撮影は一日一時間ね"とでも言ってそうな雰囲気がします。メーンはないからいいじゃないかという人もいるでしょうが、仮にも物語を転がす役割を果たしているのですからそれなりに説得力のある存在や演技を見せてくれないと困ります。残りの二人はオーストラリアの女優とモデルだそうなので、5人ともそういう人でいいと思います。じつは女性チームはもう一つあり、そちらは素晴らしいので余計気になります。

一応カー・アクション映画ということになると思いますが、もはや車といより戦車といったほうがいいごっつい乗り物たちが暴れまわります。乗り物の上で色々なアクションが起る様子は列車アクション映画に近くなっています。物量作戦的なアクションですが、単調に感じるかと思ったのですがそんなことはなく見られるのはテンポや編集がいいからでしょう。新たな三部作になると噂されていますが、近年はアニメーション『ハッピー フィート』を手掛け、ジブリ・アニメが好きだというジョージ・ミラー監督なので『風の谷のナウシカ』のような展開になると予想します。

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『グローリー -明日への行進-』試写会。メーン3人以外は地味目な俳優で親近感、現代に通じる問題も
2015 / 06 / 14 ( Sun )
グローリー -明日への行進- / SELMA
2015/06/19公開:HP http://glory.gaga.ne.jp/

グローリー/明日への行進 [DVD]
DVD発売日:2016/01/06

意外にもマーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師を扱った本格的な劇映画は初だそうです。この前に見た『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~ 』とは違って、最近の伝記映画に多い人生全体ではなく一時期だけを描いたものになっています。それも暗殺事件やワシントン大行進(私には夢がある演説)ではありません。IMDBによるとリー・ダニエルズやスティーヴン・スピルバーグといった監督が撮る話があったそうですが、けっきょくは新進女性黒人監督エヴァ・デュヴァネイが担当することになりました。しかし以前の映画化計画の途中で起ったことでしょうが、キング牧師のスピーチの権利がメジャー会社に属することとなり本作では本当のスピーチ内容を使えません。そのことも題材がセルマ(からモンゴメリー)の行進になったことと関係しているでしょう。

映画はノーベル平和賞受賞という晴れの舞台にいながら不安そうなキング牧師の姿から始まります。その後黒人女性アニー・リー・クーパー(オプラ・ウィンフリー)が有権者登録に行ったのにまるでいじめのような質問攻めで受け付けられない様子が描かれます。今でも登録がめんどうなことが多いというアメリカの選挙なのでアメリカ人にとっては相も変らぬ風景としてとらえ、それ以外の国の人にとってはなんて不公平ことをする州(郡)だと思うわけです。さらにはバーミングハムの教会の爆破事件で若い女性が犠牲になることを描くことにで(何度か死人が出る場面がありますが、スロー・モーション多用はやや興ざめします)、差別状況を説明すると同時に、キング牧師がこのアラバマ州を活動の拠点にしなければいけないことも示します。

本作の悪役であるジョージ・ウォレス・アラバマ州知事は今の時代から見ればひどいことを言っている人間なのですが、手ごわい政治家には違いありません。キング牧師は州政府を動かすために、一方ではノーベル平和賞の威光を利用してジョンソン大統領を説得し、もう一方で仲間たちと草の根運動を展開します。前者の話が進まないうちに、後者の運動が次第に暴力で妨害されるようなります。その頂点が一回目の行進の橋での衝突場面です。実際のテレビ・ニュースが全国に衝撃を与えたわけですから、ここは力が入っています。

この映画で一番興味深いところは脚本のベースにFBIの記録が使われているところでしょう。劇中で出てくるようにFBIフーバー長官は盗聴をはじめとしてキング牧師を監視していたので資料はたくさんあります。これを話の骨格として個々のエピソードが肉付けされています。もちろんそれは怖いことであり、FBIがキング牧師の浮気を口実に脅すところは映画『J・エドガー』にも描かれていました。ここでの夫妻のやり取りは立派なものでキング夫人役のカーメン・イジョゴの最大の見せ場です。僕は彼らがもっと取り乱すような描写を監督が選択したとしても責める気にはなりません。この盗聴の件をはじめとするいくつかの不正行為、人権無視は今の時代ではより加速しているのでそれに対してどう対処したらいいのかの勉強になります。

主演のデヴィッド・オイェロウォをはじめとしてオプラ・ウィンフリーにキューバ・グッディング・Jrと『大統領の執事の涙』とキャストがダブります。あちらの映画はホワイトハウスに仕える執事と公民権運動に身を投じる息子という構図を作るために息子のほうはかなり創作が入っていて、その部分はかなりわざとらしいのですが、こちらはそうは感じません。この映画のキャストはテッサ・トンプソン(『ヴェロニカ・マーズ』)、コリー・レイノルズ(『クローザー』)、トレイ・バイヤーズ(『Empire 成功の代償』)、ディラン・ベイカー(『グッド・ワイフ』)とテレビ・ドラマでよく見かける俳優が多いと感じます。予算的な都合もあるのでしょうが、それによって安っぽくなっているかというとそうではなく、どこかで見かけた人ふつうの人たちという感じを受け、隣に住んでいる人がキング牧師の運動に参加しているような印象すら受けます。ロレイン・トゥーサントなどはどこかで見かけた記憶はあるのですが『アグリー・ベティ』のどこにいたのか思い出せないのにいい仕事をしています。テレビ・ドラマというとこの映画はドラマ『グッド・ワイフ』に似た感触があります。人物Aが人物Bの行動を受けて、Xという決定をし、Yという行動を起こす。この過程でX前後をくどく説明はしないところが似ているように思います。難しいわけではないのですが、ぼーっとしていてはいけません。

デヴィッド・オイェロウォはキング牧師を演じるにはややボリュームが足りないというか、ウェンデル・ピアースのほうが似ていると思うのですが映画を見ている間は気になりません。スピーチの部分がオリジナルと比べられなくて済むという特殊事情もうまく作用しているのでしょう。ジョンソン大統領を演じるトム・ウィルキンソン、悪い人ではないものの厄介な問題を抱えている人間が得意な彼のキャラクターに合っています。ジョージ・ウォレスは憎まれ役ですがここでは正面対決は多くないのでこれを演じてもさほど嫌な人間にならずティム・ロスもうまくすかしたような印象を受けました。主題歌担当のコモンもいます。

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『アナベル 死霊館の人形』試写会。最凶ドールスピンオフは古典的手法、とくに音に注意
2015 / 02 / 21 ( Sat )
アナベル 死霊館の人形 / ANNABELLE
2015/02/28公開 公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/annabelle/
アナベル 死霊館の人形 ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付
DVD発売日: 2015/07/02

ジェームズ・ワンが『ソウ』以降手掛けたホラー作品には『インシディアス』と『死霊館』がありました。個人的には構成が凝っていた『インシディアス』のほうが好みで、『死霊館』は脅かし方が中途半端に感じたのですが、アメリカでの反応は後者のほうが良く、続編の前にこうして最凶ドール・アナベルを扱ったスピンオフ(台詞でウォーレン夫妻らしき人は出てきます)が出来上がりました。怖い人形の話と言っても『チャイルド・プレイ』のチャッキーのように派手なことはしません(見たのはだいぶ前なので忘れています)。ツイッター(https://twitter.com/annabelle_mov )では自己主張が強い(というより遊んでいる)のですが、映画での彼女とは違います。

登場人物はアナベルを手にした若い夫婦を含めて有名俳優を使っていないので、「この俳優なら死ぬだろ」という気持ちにならないで済みます。驚かし方が古風なのは『死霊館』と同じです。音による脅かしの面も強く、その辺に弱い方はご注意してください。周りに怪奇現象が起こってから妻が知り合った本屋の黒人女性はいかにも色々知っていそうですが、そんなことはありません。それどころか神父でさえも強力なパワーを持っているわけではないのです。それはアナベルにも言えて、彼女のやりたいことを実行するのにずいぶん遠回りしているように感じます。モダン・ホラーと比べるともどかしいほどですが、古典的なホラー手法で楽しませてくれます。

劇中に出てくる有名事件や映画の引用から時代が60年代後半と分かります。地味な夫婦の服装や金髪ながら必要以上に目立たない妻ミア(とうぜん名前はミア・ファローから)の一昔前の美人顔などから感じられるのは古き良き時代の雰囲気で、激動の60年代とはそぐわないような気もします。実社会で起こった60年代の社会状況の変化が、この夫婦には怪奇現象という形で襲い掛かったと解釈できます。もっともそうした社会のほころびは50年代から見えていたというのが僕の持論です。映画を見ている最中は気にならなかったものの、少し経って冷静になると引っかかります。

監督は『死霊館』の撮影監督ジョン・R・レオネッティ、妻役の女優がアナベル・ウォーリスという名前なのは出来過ぎ!と誰もが突っ込みたくなります。『シェイムレス』ファンなのに隣の奥さんがケリー・オマリーだと気付きませんでした。彼女はどちらかというと本来は舞台女優で『イントゥ・ザ・ウッズ』のパン屋の女房もやっているのですね。

アナベル

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00 : 00 : 43 | 試写会 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
『きっと、星のせいじゃない。』試写会。難病ものらしからぬ~という罠にはまっている
2015 / 02 / 18 ( Wed )
きっと、星のせいじゃない。 / THE FAULT IN OUR STARS
2015/02/20公開:公式HP:http://www.foxmovies-jp.com/kitto-hoshi/
きっと、星のせいじゃない。 [Blu-ray]
BD発売日:2015/08/05

「ヤング・アダルト小説にしては~」「難病ものにしては~」と言われることが多い本作、しかしそれはたんにYA小説をバカにしているだけではないかと思うわけです。良くないYA小説のイメージと言えば少年少女の涙を搾り取ることのみを目的としたかのうようであざとい、作家のキャリアが浅いため読みづらいといったものだと思います。それでは本作が難病もののあざとさを回避しているのでしょうか、ヒロインは酸素ボンベを抱え、ふつうの学校にも通っていない若いガン患者ヘイゼル。彼女の視点で語られるのは悪くないのですが、着地点はふつうの難病ものと大差ないように感じました。

難病もののサブ・テーマとして人間は何を残せるのかという問題も出てきます。ヘイゼルにとってはこれまでの人生は短すぎると感じるでしょうが、15年以上生きてきたからには何も残していないということはありません。ただ難病にかかってしまえば自分の存在なんて意味がないものだと思ってしまうというのも理解できます。ここで出てくるのがヘイゼルの愛読書『大いなる痛み』です。彼女はこの作者の死に対する考え方が気に入っています。それに加えてこの本は中途半端な終わり方をしていて、それが彼女をひきつけます。作者のほうにも問題があって、あのような終わり方にしなければならなかったと気付いたときに、(二作目が書けなくなった等)作家のスランプ問題もかかわっていると分かります。これが後半に効いてくるというのは良いと思います。

この作家に会いにオランダに行くのが映画中盤の見せ場になっています。旅行前のトラブルに始まり、青春映画にふさわしいデート場面、酸素ボンベ抱えながら行動することの大変さを感じさせるエピソード、それに旅行の目的である作家との対面、といった要素が山あり谷ありとして描かれているのは良いと思います。

ヒロインのヘイゼルを演じるのはシャイリーン・ウッドリー、『ダイバージェント』のときにはアクションのある映画に出ているにしてはぽっちゃりしていて違和感があったのですが、ショートにしたためかきちんと難病患者に見えました。ボーイフレンドのオーガスタスは『ダイバージェント』でウッドリーのきょうだいを演じたアンセル・エルゴート、いわゆるイケメンではなく少し弱いかなと思いますが、正装姿はグッときました。母親役でローラ・ダーン、なぜかコメディ映画調の演技も多く浮いていましたが、最後はきちんと締めてくれます。

脚本を担当したのは『(500日)のサマー』のスコット・ノイスタッターとマイケル・H・ウェバー、原作を試し読みしたところではヒロインの語りで進められていて、映画でもそれを引き継いでいるのですが、ボイスオーバーがうるさく感じられる箇所もいくつかあってあまり感心しませんでした。シャイリーン・ウッドリーと脚本家の組み合わせならその前の『The Spectacular Now』のほうが良さそうに感じもしました。

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『エクソダス:神と王』試写会。海割れよりは兄弟間の葛藤が見もの
2015 / 01 / 24 ( Sat )
エクソダス:神と王 / EXODUS: GODS AND KINGS
2015/01/30公開 公式HP:http://www.foxmovies-jp.com/exodus/
エクソダス:神と王 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]
DVD発売日: 2015/06/03

どうしても海割りを見ると『十戒』を思い出してしまうわけですが、『出エジプト記』を題材にしているとはいえ、この映画はモーゼ(ジョエル・エドガートン)とラムセス(クリスチャン・ベール)個人に焦点を置いた内容になっています。初めは「リドリー・スコットがどうして今になって、聖書を題材した映画を?」と思いながら見始めましたが、ふと気づくと王家の人間ラムセスと養子として育てられたモーゼの関係がまるで『マイティ・ソー』のソーとロキのように感じられました。「これは面白いかも!」だからと言ってこれが現代的なアプローチだと言うつもりはありません。カインとアベルをはじめとして兄弟を題材にした物語は無限にあります。それは兄弟が初めて出会う友人であり、ライバルであるからです。そしてときには殺人や戦争にまで発展しかねないやっかいな存在と言えるでしょう。最後のクレジットを見てそうしたことをまた考えました。

監督が見せたいと思う派手な戦闘シーンはとうぜん終盤なのでしょうが、そこはシチュエーションがやっかいなためにCGに頼る部分が多いと思われるので、個人的に押したいのは序盤のヒッタイトとの戦いです。『ロビン・フッド』終盤の戦闘シーンが気に入った人にはあれと同じように楽しめると思います。

本作では数々の奇跡や禍の描写は、最近流行りの「リアル化」に便乗した形でなるべく科学的に説明できるような形となっています。一部それが不可能な箇所もあり、海が割れるシーンなどは『十戒』並みの画を期待すると裏切られます。それでもエジプトがカエル、アブ、雹、イナゴと続けて襲われる一連のシークエンスは単純に楽しめました

個人としてはとうぜんモーゼとラムセスに注目が集まります。正直に言うとクリスチャン・ベールの演技としては自分の存在に悩む前半のほうが面白く、ヘブライ人を率いる姿は立派であるものの、その姿がどこか自信なさげに感じます。そのほうが現代的なのかもしれません。対するジョエル・エドガートンといえばこれまで『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 』のオーウェンおじさんや『キンキーブーツ』の二代目社長など優男のイメージ強かったのでスキンヘッド姿に驚きましたが、この前に日本未公開の総合格闘技映画『Warrior』があり、ここでマッチョに変身したようで、そのイメージを踏襲したものと思われます。しかも戦う相手は兄弟のトム・ハーディー(『ダークナイト ライジング』)というわけでクリスチャン・ベールと縁があります。『Warrior』ではニック・ノルティがアカデミー賞にノミネートされていたのですが、兄弟の父親役を演じていたということです。ということは父権が重要な要素になっているのではないかと想像します。未見の映画のことを考えなくても、『グラディエーター』のマルクス・アウレリウス(リチャード・ハリス)とコモデゥス(ホアキン・フェニックス)の関係を思い出します。本作では話をややこしくしないためか父権よりは兄弟関係のほうが強調されています。この二人がともに神を口実にして政治を行おうとする姿は皮肉に写りました。このほかの人間(とくにヘブライ人)の描写が弱いのはこの映画の弱点です。ベン・キングズレーは最近の彼によくあるパターンですし、シガニー・ウィーバーはいるだけ、中ではイスラエル人女優ヒアム・アッバスがわりと印象に残りました。

『プロメテウス』『悪の法則』(これはやはりトニー・スコット向きの題材だと思います)とイマイチな映画が続いていただけにリドリー・スコット少し上向きとの印象を持ちました。

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23 : 04 : 29 | 試写会 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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